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2009年 01月 06日
お正月休みに読んだ・考えたこと
明けましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願い致します。

お正月休み中に、考えたことのメモ。

帰省した時に読んだ、池内恵『イスラーム世界の論じ方』は興味深かった。
イスラム教の世界においては、コーランの教えは絶対正しいのであり、その教えにそむく行為は許されず、というより許してはならないと考えている。これは、西欧の信仰の自由の考え方とは相反する。しかしながら、そのようにイスラム圏の人々が考えているのは事実である以上、それを前提にした現実的対処が必要である。
と全体を通して主張している。

ところで、弟がイスラム圏の考古学を勉強しているので、聞いてみたら、研究者としては、あまり評判はよくないらしい。

その弟から聞いたことで、興味深かったのは、国家についての話。

国家が戦争を引き起こす、という風に捉えがちだが、実際のところ、ほとんど戦争というものは、「戦争機械」と呼ばれる、国家とは無関係のひとつのシステムというか法則にしたがっているものだという。
ちゃんと、理解したわけではないが、例えば、多くの「戦争(戦闘)」は、暴力団とかマフィアの間で起きている。自爆テロなどもほとんどそうした、法則・力学にしたがっていると見るべきだということらしい。
特に、古代の戦闘というと、国同士の戦いをイメージするが、必ずしもそうでないという。
「戦争機械」という概念はもう少し、知りたいと思う。

もうひとつは、国家というものは、そもそも多くの人にとって意味のある決定をする組織でなかったし、今もそうである、という考え方。多くの人にとって重要な、生活に直結する決定は、もっと小さな組織の中で決定されてきたし、今もそうである。
そうかもしれない、と思った。そうであれば、多くの人が政治に興味がないのは、必然なのかもしれない。

こうした事実と、では、どうするべきか、という話とは、また違うのだろうけれども。

帰りに読んだ、「クラウド化する世界」
ウェブサービスの今後についてを、電気が普及していく過程になぞらえる説明と、後半の、インターネットがもたらすと予想される事柄についての話は非常に刺激的で面白い。
インターネットは個々人を結び、自由で開放的な世界を作り出す、と考えがちだが、実際はより支配が進むだろうというあたりを読みながら、なるほどと思った。


楽観的な進歩史観を持ってきたし、今でも、基本的に世の中はよくなっている、と信じているけれど、やはり人間というものはそうそう変わらないし、人間が不完全である以上、その性質が社会を作り出すわけであり(例えば、「戦争機械」なるもの)、世の中はどんどんよくなっていく、ということもないし、新しい技術ががらっと素晴らしい社会を創り出すわけでもないんだなあ、ということのようです。

*追記
戦争機会 → 戦争機械 に修正
いまいちわかっていません。
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by taiji_nakao | 2009-01-06 23:37 | 考え事
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