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2009年 04月 29日
価値観・理念・ミッション・ビジョン
少し前に、自分の関わっている団体でパンフレットを作るとかで価値観とかミッションとかいう言葉についてずいぶん考えた。このテーマはずっと興味があって、それでこの機会に自分なりに整理してみる。
難しいテーマなので、少しずつ改良していきたいと思いつつ。


0.理念・ミッション・ビジョン
 今書きながらも、理念とかビジョンとかミッションってわかりにくいなと思う。

「理念」:このメモでは、理念という言葉は使わず、ビジョン・ミッションを考える上では、「理念型」という考え方が重要という使い方にとどめる。

「理念型」:理念型とは、社会学で生まれた言葉。「~であるべき」ということである。
この「~であるべき」という主張は、帰納的に個々の事象から導かれたわけでも、演繹的に公理から導かれたわけでもない。個人がそう発想している、ということである。

「価値観」:ミッションやビジョンは、現状の問題を解決するために記述されている。問題とは、現実をある価値観に基づいて判断したときに生まれる。価値観がすべての出発点となる。価値観は理念型である。

「ミッション」:使命。組織の使命。

「ビジョン」:実現したいと思っている理想の状態の記述。少し曖昧であるが、「特定の瞬間の記述である」が基本と思うが、ある程度動的な状態(システム)の場合もあるかもしれない。どのようにしてそこに到達するか、というプロセスも含まれる印象もある。理想の度合いやどれくらい未来の話なのかはケースバイケース。
 
1.組織の存在理由の根本は「理念型」である必要がある
 組織がその活動をなぜするの?ということを突き詰めていくと、「~であるべき」という主張に行きつかざるを得ない。その主張から現在の活動をしている理由を導くことができる。
 
2.考える順番
 あくまで一つの方法と思うが、組織の中核となる、ミッション・ビジョンは次の手順で考えるよいと思う。
 
「中核メンバーの価値観の明確化」(ミッションにある背景の部分)
→「ミッションの明確化」
→「ビジョンの明確化」
→戦略へ

3.価値観が腹からでたものであることが重要

いろんな市民活動をしている人とこの種の相談・議論をしていて、その人が迷っているときは、世間で言われていることをそのまま自分たちの「価値観」としていることがある。

 例えば、「温暖化は止めるべきである」とがスタートの主張になっていて、「なぜ温暖化はダメなの?」「温暖化に伴って起きるどんなことにあなたは問題を感じているの?」「どうしてそこを問題だと思うの?」「その背景は?」「どうなったらいいと思うの?」ということが掘り下げられていないので、「価値観」にまでたどり着いていない。
 たぶん教育の影響だろうけれども、そもそも正しいとかじゃなくて「私はこう思う」と言い切ってしまうこと自体を躊躇している人も多い気がする。
 
すべての出発点となる価値観が頭の中にある知識でなく、腹からでていれば、どんなときでも自分たちの存在理由を迷うことなく言い切れることができる。

4.ミッションを考える上では範囲が重要
 組織はミッションを持つから存在する。
 
 ここでは、範囲が重要となる。現実的な要請から的確な範囲を与える必要がある。
 範囲が的確であるほど、経営(選択と集中)がやりやすくなる。
 
 ステークホルダーとの関係もある。業界のリーダーたちが関わるなら、その時点で業界を牽引してほしいという要請は強いだろうし、過疎化が進んだ村で若者が集まる組織なら、また違った立ち位置となる。
 
 もちろん、スタート時点の組織が小さいからと言ってミッションが小さくある必要はない。
 
 一人で運営しているとしても、その組織にミッションを与える、と考えた方がすっきりする。
 
5.ビジョン・戦略
 ミッションが明確になれば、後はどう実現するかという話になる。
 
 何が理想かという話は、ケースバイケースでミッションとビジョンに含まれ、
 どう実現するかという話は、ケースバイケースでビジョンと戦略で語られると思う。
 
 戦略にも長期・中期・短期とある。
 ビジョンとは、超長期な戦略とも言えるかもしれない。 
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by taiji_nakao | 2009-04-29 13:28 | 考え事
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