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2010年 01月 09日
ナレッジワーカーが活用するウェブアプリは、B2Cであっても、企業にとっても重要だからB2B的である
ウェブアプリと情報リテラシー

ここ3ヶ月くらいFirefoxのアドオンのfeedlyを使っているが、これがすばらしい。
基本は、RSSリーダーである。Googleリーダーに登録されたのを引っ張ってきている。
もちろん、feedlyの画面から登録できる。
そのGUI、使い勝手が半端じゃない。ほとんどの場合、登録元のサイトよりfeedlyで読んだ方がはるかに読みやすい。メールをチェックしている感覚に近く、使い始めてインターネットの体験が変わった。というのは言い過ぎでもない。

feedly twitterとも連動している。

Googleリーダーを使い始めたのは、1年半前くらいでしかない。
そういうものがあるのは知っていたが、「情報収集に熱心な人」が使っているものと認識していた。
だから、ブログは「お気に入り」に追加された20くらいのサイトを「人間クロール」していた。
蛇足だけれど、ブログの更新頻度を上げると訪問者数が増えていく最初の原因は、この「人間クローラー」の巡回頻度が上がるからだと思う。つまり、「この人は最近よく更新しているな」と思って、頻繁にチェックするようになるということ。
人間クロールしていて問題なのは、サイトにいってみて更新していないと無駄足になってしまうことである。

RSSリーダーだと、更新された情報しかみなくなるから、この点が効率化される。
そして、feedlyがよいのは、1ページにたくさんのサイトの情報を一度に載せることにあり、便利機能として1ページまるごと既読にするとかできる。
読んだ記事は当然既読になるし、個々の記事にも×ボタンがついていてすぐに既読にできるから、一度目にしたものは必ず既読にするようにすると、ページを開くたびに今まで目にしたことにない情報だけが表示されるようになる。同じ情報をみるという無駄がなくなるから、情報のチェックが格段に効率化する。
今、だいたい200くらいのブログを登録している。
20サイトくらいのお気に入りを人間クロールしていた時とは、比べ物にならない情報に接するようになった。

などというものの、私はせいぜいRSSリーダーくらいしか活用していない。
twitterもぜんぜん使ってないし。
RSSリーダーにしたって、登録サイト数が1000とか2000という人もいるようだ。

とにかく、リテラシーによって情報収集にものすごい差がついてしまう時代になっている。
以前からそうだったんだろうけど、インターネットがそれを加速している。
その技術の進歩のスピードが早いウェブアプリが、どんどん便利になっている。

アプリの進化もさることながら、発信元も進化している。
最近、すごいと思うブログが、publickey
情報の質と新しさがすばらしい。IT関係の最新の情報を発信しているが、ほぼ毎日更新で、一日に数回更新することもある。スピードという意味では、たとえばベンダーのイベントがあったら、その次の日にはその情報がアップされる。
田舎にいても、最新の技術動向を確認できる時代になったということの具体的事例。

ナレッジワーカーと企業

先日、野中郁次郎の「知識創造の方法論」を読んでいたらナレッジワーカーのわかりやすい説明があった。
以下、少し長いですが引用。

かつては工場(ハード、製品)が経済的価値を生んでおり、ホワイトカラーやサラリーマンは生産業務以外の「間接部門」でした。しかし、現在、価値を生み出しているのは必ずしも工場設備などのハードでなくなり、製品を媒介にした問題解決(ソリューション)、サービス、情報提供、あるいはそれらを組み込んだ新たな生産プロセスに移行しています。これは業種・業態を問いません。つまり、人々や組織が作り出す知識、そしてそれらの知識資産が価値の源泉となっているのです。そこではもはや「間接部門」としてのホワイトカラーでなく、価値を生み出す「直接部門」としてのナレッジワーカーが主役となります。ナレッジワーカーは一人一人が個性的に働く。その彼らがネットワークで知を結集する。


知識は基本的にナレッジワーカー個々がつくりだす。だから、企業価値は個々人に強く依存していることになる。

ドラッガーは、このような価値の源泉たるナレッジワーカーを集める・引き止める魅力を持つことが企業にとってもっとも重要だ。とどこかの本で書いていた。

ウェブアプリのB2BとB2C

そういう文脈でみると、ナレッジワーカーが活用するウェブアプリは、B2Cであっても、企業にとっても重要だからB2B的である、といえるかもしれない。
あくまでも、使っているのは個人という視点ならB2C。
でも、それを活用して生み出される価値は企業にとっての価値の源泉という視点ならB2B的。

で、基本はB2Cとして今と同じように提供されるが、今後は、企業が社員の情報リテラシーの底上げとして、B2Cとして提供されているアプリを活用する、という方向に行くのではないだろうか。

そのあたりにシステムインテグレーションの需要があると思う。

たとえば、feedlyを活用する。
会社で使うPCにはあらかじめFirefoxをインストールし、Googleアカウントも取得し、feedlyをインストールする。
業界情報として有用な主要サイトはあらかじめ登録しておく。
さらに、favoriteにすると優先的にページ上部に表示されるようになるから、部門ごとに重要なサイトが違う場合は、部門ごとに別々のサイトのリストをfavoriteにしておくとよいかもしれない。
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by taiji_nakao | 2010-01-09 10:55 | 考え事
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