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2011年 01月 03日
「U理論」を読んでのメモ
前評判がとても高く、野中郁次郎や神田昌典なども推薦している「U理論」を、ようやく読了。
評判通り、素晴らしい内容だった。
理論書をここまで引き込まれて読んだのはケン・ウィルバーの「統合心理学への道」以来。
ちなみに、U理論の中でもウィルバーのことが出てきます。

内容を要約するのが難しいのですが、
帯の
「人・組織・社会の『在り方』を鋭く問う、現代マネジメント最先鋭の『変革と学習の理論』」
というところでしょうか。

理論として体系だっているだけでなく、非常に実践的な内容にもなっています。
まだまだ、読み込めてませんが、実践しつつ、読み返していこうと思っています。

以下、iPhone+リョードのキーボードのメモより。

*問題別随時組織 アドホクラシー
その組織や業界が知識集約的であればあるほど、また組織単位間の空白に生じた課題が重要であるほど、この構造領域による組織化に依拠する

”1648年のヨーロッパと十月革命後および第一次世界大戦が終結した1918年のソ連を考えてみよう。
この時期、強い国家と公的セクターが現れ、各国の指導層が考えると発展戦略上の優先度に従って少ない資源を配分する中央からの調整メカニズムができた。その意味では、20世紀の社会主義は資本主義以降の経済段階でなく、資本主義以前(つまり重商業主義)の経済段階とみなすことができる。”
Johan Galtungの議論から

■プレゼンシングの原則と実践

1。アテンド
毎晩4分間 他の人とどのように交わったか
何をしてほしいと言われたか
提案されたか

2。コネクト
私の内面に他者の為の空間を作る

”それをしないわけにはいかない何かへの招待状を携えた『メッセンジャー』が現れたなら、
まずやりますといい、それをどの様にやるかは後で考える”

■耳を傾け、その上でさらに耳を傾ける
ひたすら観察する内なる評価判断の声、VOJを保留し、不思議さに驚嘆する感性とつながる少なくとも5分間、もの、あるいは状況を観ることに意識を集中する。
意識が自分の中のアイディアや思考など別の方へ行ってしまっていることに気がついたら、元に戻して純粋な観察することを続ける。

*開かれた思考....純粋な探求と関心
*開かれた心....受容と共感
*開かれた意志....出現する未来と真正の自己に注意を向ける

■対話をする前に、静寂と自分の意図を作り出す時間を取る。

1
あなたにとって最も重要な目的はなんですか。
それを実現させるために私が手助けできることは何ですか。
何のために私が必要ですか

2
あなたの仕事に対する私の貢献が成功したかを評価する規準はどんなことですか

3
私が自分の担当する仕事の中で6ヶ月以内に2つのことが出来るとしたら、あなたにとって最も価値があり、最も恩恵になるものは何ですか。

4
過去に、対立関係やシステムむによる障壁によって今の私の立場にいた人間があなたの要求や来たいを実現できなかったことがありましたか。あったとすればそれは何でしたか。
私たちにとって今障害となっているものは何ですか。


*評価判断の声(VOJ)を保留
*状況に対する皮肉な見方(VOC)を転換
*古い自己を手放す恐怖 (VOF)を克服


1
自分の人生や仕事の中で、最高のエネルギーとインスピレーションの源に自分自身を最も強くつなげる状況、実践、活動は何か

2
これらの活動や状態を、未来を創るための小さな種と組み立てるための素材として考えてみよう。その小さな種と素材が相互につながり、インスピレーションに満ちた、自分の最高のエネルギーと共振する全体へと育つ、その未来はどんな姿をしているか。

3
そのような未来を世界にももたらそうと決意したら、手放す必要があるものは何か。死ぬべき古い自己、モノは何なのか。

4
リスクを取り、そしてその計画が失敗したとしたら、起こりうる最悪の事態は何か。それに直面する覚悟はあるか。


*自分が確かに成し遂げた小さなことに注意を払い、コースから外れたらすぐに修正するということが大切
エネルギーは自分を責めることにではなく、修正する方向に向けるべきだ。

”強いコミットメントのある人々からなる小さなグループが世界を変えることが出来るということを決して疑ってはいけない。実際に世の中を変えて来たのはそれだけである”
-マーガレット ミード

■頭と心と手を統合する。以下を避ける
*即興と意図なく行動する...盲目的行動主義
*行動する意志がないまま延々とただ考える...分析麻痺
*源にも行動にもつながらないことを延々と話し合う...単なるおしゃべり

■イノベーションの生まれるプロセス
1まず漠然とした感情、あるいは気持ちが起こる。
2その感情は何かという感覚、すなわち新しいひらめきやアイディアに形をかえる
3その何かは、飛躍的なイノベーションを生み出すことのできる状況や問題、あるいは挑戦と結びつく
4そこで初めて何かと場に筋道だった構造と形が与えられる

■日々の実践
1
1日の終わりの3分間を使って、その日、世界が提案してくれたことを、良し悪しなしの判断なしに書き留める

2
その観察から生まれる、かつ仕事でいま直面しているチャレンジに関する重要な問いを1つか2つ書き留める。

3
翌朝 5分か10分とって、前の晩に書き留めた重要な問いに関して浮かんだアイディアをメモする。アイディアが流れて来るのに従って書いていく。

4
可能な次のステップを考える。つまり可能性をさらに探索・テスト、プロトタイプするには何が必要かを考えると、日誌をおえる。

■意図の基盤
ワークショップや集まりの場をファシリテートする時は自分の意図をそのグループやコミュニティの未来の最高の可能性に一致させる
by taiji_nakao | 2011-01-03 23:24 | お勧めの本
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