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2006年 03月 18日
広島の夜
2月の合同説明会で、松山・広島に行ったとき、ご飯をたいていって、行く先々で、デパ地下とスーパーでおかずを買うと言う、節約をしていた。

せっかく節約したし、最後の広島では、夜、飲み屋に行った。

どういうわけか、ちょっと古臭いジャズバーに入る。
そこでは、おばさんとおじさんがカウンターで話している。
バーテンダーは、おばさんだ。「お姉さん」と呼ばれているが、ちょっと苦しい。





カウンターに座るが、その隣でおじさん・おばさんは、
「おんなはバツイチあってこそ、味があっていい」
「パラサイトシングルなんてもってのほか」
という、恋愛話から、

「最近の若いもんは、だめじゃ」
「人の話を聞かん」
という、最近の若いもんはダメだ論に花を咲かせていた。

その隣にいる、最近の若いもんは、この店に入ったことを後悔していた。

が、そのうち、その会話に参加する。
そして、やがて、そこに若い女性(それもかわいい)が現れ、隣に座る。
若いと言っても、その2日後が29の誕生日ということだ。

聞いてみると、広島に電車で通っていると言うから、これは「パラサイトシングル」であるが、
さっきの話はどこぞふく風、よっぱりおじさん、
がんばっている。
「かわいいね~」
「そんなこといっても何もでてきませんよ」
のやり取りを無駄に繰り返す。

「明後日も来ます」
というのに、それってどーなん?みたいなことを俺は言っていた。

どうも、大学時代から(その頃は喫茶店のみだったらしい)店の人と仲がよかったらしい。
それが大きくて、おじさんの多いとこに通っているのだろう。

おじさん、「プレゼントは何がいい?」
と、しきりに話す。

このあたりのやりとりは、祇園的である。

年齢差等を考えれば、この間に恋愛が成立することはまずない。
しかし、100%でないところがミソで、男はいつもそこへの期待がゼロではない。

しかし、ここで、祇園的な男気な遊び方とは、相手に重たい気を使わせることなく、しかし、センスのある、かっこいい振る舞いをするのだ。

そして、女としては、一言で言えば、店にお金を払うし、自分にいろいろ買ってくれる金づるなのだが、女性サイドからしても、100%恋愛がないわけではなく、ちょっとでもかっこいいしぐさ等を見れば、この人いいかも、と思うわけ。

まあ、バイトからみて、こんなもんだと思う。

* *

話を広島に戻す。
ここに来ている女性は、
「あんまり、高くないのにしてよ」といっている。

身も蓋もない。

祇園的には、女性は、高いものをおねだりする。
そして、高いものを買ってもらえるほど、女性の勝ち。

男性としては、重たいものにならずして、気の利いていて、「あ、この人いいな」と思わせれば勝ち。

というゲームになるところだ。

でもまあ、別に店の人じゃないしね。

* *

で、前回のエントリーにつながるのはここから。(前置き、長・・)

そんな話をしているとき、
「私は、あんたみたいなひとと付き合うのはありえない」
的な(なんといったかは忘れた)発言をした。
これは、さすがにストレートだった。

さらに、この女の人は、よくまあ、同じようなおやじさんとやりとりしてるらしく、昨日もだれかをつっけんどんにしてたと店の人。

「手玉にしてるんですね」

と、身振り手振りを加えて、わたしは、それまでの話に小見出しをつけた。

これが、最後の決め手になったか、おやじさん、トイレに行ってしまう。
なんだがかわいそうな気がしてきた。

* * *

まあ、最終的におもしろくって、広島に来たらまた来ますといって、夜行バスで帰ってきた。

ところで、あとから、お金を見ると、どうしても4000円足りない。

お金を下ろしたのが、最終日の夕方だから使った先は限られている。
どうも、どこかで5000円札と1,000円札を取り違えたとしか思えない。
そして、そんなことがおきえるのは、あのバーしかないのだ。

暗がりだったとはいえ・・・

しかし、いったい、ご飯炊いてけちけちしてたのは、全てすっとんでしまったのだった。
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by taiji_nakao | 2006-03-18 18:45 | にっき
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