2006年 09月 03日
左京区図書館で借りる。
読んだことはないが、江國香織という名前くらいは見たことがあって、借りてみる。 精神が不安定な妻と、ホモの夫という結婚生活。 この木は紅茶を好むからと言って毎日水の代わりにやったり、とか、夫の恋人がよく遊びに来たり・・という奇妙な日常生活。 そういうへんてこだと思われるようなことも、読んでいると、それもありさという気持ちになってくる。 というより、「普通ってなんですか?」という話であり、その場面を、いかにへんてこと思う人が多くても、当事者達が、「そういうもの」と受け入れれば、受け入れることができるなら、それでいいのだろう。 この物語は途中で終わっているけれど、前途多難。。 どんな人も前途多難よ、なんていっても、やはり、具体的に前途多難。 ドトールコーヒーで話を聞きましょう、と言い出したのは、やりすぎだった。 だいたい、人の家庭のことは、あくまで他人の家庭なのだし、他人にできることは限られているし、限られていなければならない。だからこそ、他人なのだから。 なかなかにたいへんな話がちらほら出てくるが、 「そりゃあ、たいへんでしたね」 と聞く。 あれこれ考えていると、純粋、というコトバの意味がわからなくなる。 とにもかくも、純粋ってのは、なかなかにたいへんなのだ。 と、おもう。
by taiji_nakao
| 2006-09-03 00:23
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