2005年 01月 28日
これからの時代、コピーライターの重要性が増す。間違いナイ。
現代は変化が激しく、新しい概念が次々に現れてくる。そして、情報の山。伝えたいことを伝えるためには、いかにわかりやすくするかが重要なのはいうまでもない。 昨日のブログで「木づかい円卓会議」について触れたが、この会議は、木づかい円卓会議の提言5つのポイント~もっとやってみよう~を発表している。 例えば、 1 国産材製品を使うと、日本の森は元気になる。もっと使ってみよう。~まずはカートンとプランターカバーから~ この提言ができた経緯として、まず林野庁の担当者が文を作ってきたのだけれども、委員会メンバーは「難しすぎる。こんなんでは一般の人は理解できない」と一蹴。 それで、これになったそうである。 しかし、僕に言わせれば、これも甘い。これは、コピーを作る経過の一段階である。こうしたコンセプトをいかにわかりやすく、すっと理解できる表現にするかが大切である。 広告コピー概論には、こんな例がある。 「自然の味を100%生かしたことをコンセプトにしたトマトジュース」 →水は一滴も加えていません 「他製品に比べてサイズの大きいことをコンセプトにした冷蔵庫」 →ちょっと大きめ 「現代人には自動車保険は不可欠であるをコンセプトにした自動車保険協会」 →せめてもの償いが保険です どうですか?うまいもんでしょ。 って、僕が作ったわけじゃないんだけど。 コピーの力を少し理解できましたか? キャッチコピーというと、浅はかというイメージがあると思いますが、決してそんなことはありません。本物のコピーは、「何を伝えたいのか」というコンセプトを深く理解したうえでなければ作れないのです。 この点、新しい言葉を作ることと同じです。 例えば、英単語を調べると、意味が1、2,3,・・とあって、これらを読むうちにその単語の持つイメージが少しずつ明らかになってくるわけですが、コピーを作るというのはその逆なわけです。 伝えたい意味が、1,2,3、・・とある。そして、これらをうまく伝えるためにはどんな表現をしたらいいのかと考えるわけです。 日本語というのは、二千年以上続いているわけで、やっぱりぴったりする言葉というのが、大抵はある。 ただ、そのぴったりする言葉を真剣に探すことを現代人はあんまりしないですね。 巷にあふれるコピーもそう。大抵が、自己満足。言いたいことをあらかじめ知っているときは、「違うだろう!」って突っ込みたくなります。 今の世の中どうでもいいことであふれていますが、大切なこともたくさんあります。 それを伝えなくちゃいけない。そのときには、やっぱり、コピーの力が必要なのです。
by taiji_nakao
| 2005-01-28 22:04
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