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2007年 07月 08日
インテル戦略転換 サムスン電子
インテル戦略転換。。

時代は変化し、今までの成功体験が通用しなくなる。
その時のことを克明に書いてある。
何がおきているのかわからない。
わかっていても、今までやってきたことを手放さなければならない苦痛をなかなか受け入れることができない、その葛藤。
しかし、自分自身を変えることなしに、その転換についていくことはできない。

経営者の苦悩がリアルに伝わってくる。

-企業は守ってくれない。
特に問題があったわけでないのに、解雇されていった人はそういっていた。
いろいろな、-法的には問題のない、居にくくなるようなことをされたという。後で、、そのように解雇するための「マニュアル」があると知り、それをみたら、マニュアルどおりだったらしい。

変化に対応するということは、既存の事業を停止する。
できる限りを人材の再配置で乗り越えようとしても、やはり全員を雇い続けることが難しくなる。いったいどうしたらいいのか。
単純に言うなら、その人たちに変わってもらう、ということになる。
しかし、常に変わり続けなければならない。とは、とても大変なことだ。
新しい人を呼んだほうが、能力で劣っていてもスムーズにことが進む。
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経営陣が迷走している間も、現場の中間管理職はすでに新たな変化に対応すべく準備していた。というのは、興味深い。現場の人間は早くから変化に気づく。そして、心ある人は行動する。しようとする。それをいかに助けるか、耳を傾けられるか、ということ。

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サムスン電子。
エリート集団。経営が、会長、経営陣、構造調整本部。それから、未来戦略グループといったところで役割分担されている点が興味深い。が、ここまでシステマティックならば「会長」という位置はそろそろ組織的に機能させないとだめでは。
世襲の息子を育成中というが、親より難しい次世代を同じように担うのは無理なんじゃ。。

人材に対する貪欲さ。
本書は、2002年出版でサムスン賞賛に近い。
最近、やや元気のないらしいサムスンはどうなんでしょう。

ここでも、変化に対応というのがキーになっている。構造調整本部とは、ネーミングがすごい。
つまり、いつも変化に対応し続けよう、という。

選択と集中。
どこも大企業がしのぎを削って経営資源を投入したら、それは勝つには的を絞って集中的に市内とかなうまい。しかし、それだけはリスキー。組み合わせが、価値を生み出す。

その点、商社っていったいどうなんでしょう?
by taiji_nakao | 2007-07-08 21:52
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