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2005年 02月 20日
地球温暖化考(Ⅱ) 統合的なアプローチ
温暖化を取り巻く状況を、ケン・ウィルバーに習って(「統合心理学への道」参考)、「客観(それ・それら)」「主観(私)」「間主観(私たち)」の側面から見ていきます。

 1.「客観」

 *1-1 
 地球の平均気温は確実に上昇しており、2100年までに1~3℃上昇すると見込まれている。温室効果ガスの増大がその原因である確率は極めて高い。

 *1-2
 太平洋の島国では、海面上昇の被害が深刻化しており、祖国を離れざるを得ない状況に追い込まれている人々もいる。

 *1-3
 今後、気温の上昇に伴い、具体的に何が起こるかは必ずしも想定できないが、生態系に深刻な影響を与えることは必死である。

 *1-4
 日本をはじめとする先進国の、エネルギーを膨大に消費する生活は温室効果ガスを大量に放出し、温暖化に加担している。

 *1-5
 そして、言うまでもなく、世界中で大いに問題にされている


 2.「主観」(ここでいう「私」はtaiji_nakao)

 *2-1
 私は地球で幸せに暮らしたいと願っているし、自分の子孫もそうであって欲しいし、自分の身の回りはもちろん、他の国々の人々も幸せに暮らして欲しいと思っている。

 *2-2
 *2-1の実現のために、「人が森林とのつながりを深め、豊かな森林を残していく」というアプローチが非常に有効であると思っていて、このアプローチを中心にして*2-1の実現に貢献したいと思っている。

 *2-3
 *2-1の実現のためににも、温暖化を止めたいと思っている。
これは、*2-2の実現にも関わる。
 
 3.「間主観」(この「私たち」は誰なのか?少なくとも私と、共感してくれる人がいるはずと思って書いています。そう思わない人もいるかもしれません)

 *3-1
 例えば、200馬力以上ある乗用車にたった一人で乗るなど、ものすごい無駄なエネルギー消費をしているのに、それを当たり前だと認識している文化は、私たちが望むものではない。

 *3-2
 日本は、経済的に恵まれており、なんだかんだ言っても余裕を持っているという事実。及び、その豊かさは間接的であれ、途上国の犠牲の上にあるという事実から、日本は世界の問題に対して、積極的に関わる責任を持っている。

□ □ □

 ここまでは、こうした問題を扱っているものの本、ウェブで書いてあることでしょう。

 これらは、問題の一面ですが(こういうからといって、これらが重要度が低いといっているのではない。*これが、「ウィルバー的なアプローチ」です)、これだけではないですよね。

 「客観」

 *1-6
 温暖化は、(いわゆる)「環境問題」と分類される中でもそのうちの一つでしかないし、環境というカテゴリーも、貧困、差別、戦争・・と無数にあるうちの一つでしかない。

 *1-7
 私が(あるいは私たちが)どんなにがんばろうとも、程度は変動するにしても、地球は温暖化することは避けられないし、そして島国が水没してしまうという事実は、間違いなくそこに存在する。

 「主観」

 *2-4
 私は楽しく暮らして生きたい。
そのためには、例えば、昨日ブログを書いていないで、友達と酒を飲んでいたし、そういう「いい加減なところ」がなくてはつまらない人生だと思っている。

 *2-5
 私は、林業には強い関心があり、かなり詳しいところまで勉強しているし、社会問題としての日本の林業問題にも関わっている。しかし、例えばアイヌのことは知識としてもあまり知らないし、今、どんな状況にあるのか、そして自分はどう考えるべきなのか(つまり、今温暖化に対してやっていること)今後本気でやるのか保障はない。
 こうやって、出てくるものはまだいいが、全く知らない問題も山ほどある。
 また、NHKのように身近な問題であるにも拘らず、あまり関心を持たずにここまできてしまっているものも多数ある。

 「間主観」

 *3-3
 私たちが大切にしたいという文化の多くは、エネルギーを使うことで支えられている。
 そもそも電気をつけないと夜勉強できない。ブログも大変素敵なツールであるが、いうまでもなくエネルギーを使って初めて成立しているものである。

 □ □ □

 いったい、こんな状況下で、どんな判断ができるというのか?

 これでは、
 「複雑であるので、しかもいい加減な私は、なんとも言えない」
と言いたくなってくる。

 しかし、そうであってもなお、やはり問題はあり、苦しんでいる人がいて、それを訴える人がいる。そして、それを見て何とかしたいと思う、
という事実は確固としてある。

 そして、私はいい加減な人間であると認めてもなお、
それでも変えたいんだ、と思う。

 では、いったいどう考え、行動すればいいというのか?

 次回に続きます
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by taiji_nakao | 2005-02-20 00:56 | 考え事
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