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2013年 01月 20日
映像を作るワークショップに参加して
昨日、ショートムービーを撮る、短歌をまず作って、その短歌をタイトルにしたショートムービーを撮る、というユニークなワークショップに参加した。

(短歌制作の部分もとても刺激的だったけど、今回は省略)私たちのチームは「しりとりをしていて声が小さくしていって、距離も縮めていく」という趣旨の短歌で映像を作ることになった。いろいろ考えて、「レズビアンである一人が仲の良い親友にその気持ちを伝えようとするが、最後に踏みとどまる」というテーマに決まった。

設定上、私はカメラ担当になった。

とりあえず屋上に出て、「好意を抱いている方が引っ越しの物件を見に来ていて、そこで一緒に住まないかという形で想いを伝えようとする」という設定でやってみるが、これが、難しい。で、あれこれ、みんなで、うーん、っとなっていた。そこで映画監督である講師の方が来られて、まずやってみたら、とアドバイス。

で、やってみて、とりあえず、会話をしてみる。広い家だったね〜 リノベーションしようと思ってる 手伝ってくれる?

で、途中からしりとりに行くわけなのですが、これがどういけばいいのかわらず、そのままフェードアウト。

講師からは、前置きが長いねなどいくつかコメントを頂く。その後、私がどう思ったか聞かれる。

3人のチームだったので、全体を見るのはカメラ担当のみで、成り行きで演出担当(と呼ぶのが正しいか自信はない)に近いものにもなる、ということをその時に知る。

といわれても、う〜ん、となってしまって。最後はどうなるのか決まっているのかと聞かれて、踏みとどまる所以外は、実はまだ決まっていない。と、メンバーの一人が答える。そのときはこれで出来るのか不安だった。

でも、とりあえずやってみることが重要と言葉を思い出し、進めているうちに、私はリズムに乗っていった。

まず、やってみる。それで不自然なところを見つけて、それについて2人に伝えて、みんなでどうしたらいいか考える。

とりあえずの結論を出して、再度やってみる。その繰り返し。

「人を機械のように扱っている」という誤解を恐れずにいうと、これはアジャイルと呼ばれるプログラム開発の手法そのままであり、私は「ではやってみましょう。よーい、スタート」と言うときは、(いつもウェブアプリを開発しているので)、ブラウザに画面を切り替えてF5キー(再読み込み)を押して、今作った箇所を動かしてみている時の心境そのものだった。

それで不自然なところを見つけて、止めて、どうやって解決するか考える。

まずは自分で結論を出して進めるしかないが、ある程度の段階、あるいは自分で結論を出せなくなったときにみなで会議する。

その時の会議に「この画面のレイアウトの不自然さ(例えば、ボタンの位置が分かりにくいなど)を解消するにはどのような仕様にするばよいのか」を議論するのと、映像を作っている時にみんなで、「不自然さをなくすためには、どのようなセリフ/動作であれば自然か」を議論するのがすごく似ていたから、もう、とても慣れた作業だった。

そうやって進めているときに、メンバーの一人は演劇の経験者だったのだけど、私に演劇とかやってたことあるんですか、凄く指摘が的確です、っていわれて、とても嬉しかった。

ただ、思い当たることはあった。私は、「あらゆる人の気持ちを先入観や偏見なく共感したい」ということを人生の大きなテーマにしている。これはカウンセラーの心得であり、一時期本気でカウンセラーになりたいと考えていた時期もある。

だから、この人はどういう感じ方/考え方をしているのだろうってことをいつも理解しようとしてきた。そして、映像のシーンで「この人物はこのような言動を取ることがふさわしいか」と考える上で最も重要な視点になる。

そしてもう一つは、営業資料を作ってきた経験。例えばウェブサイトのデザインを決める会議では「初めて見た人に伝わるか」ということが常に問われる。提供側は四六時中関わっているから何もかも知ってしまっているが、お客様は基本はふらりとやってきた、知識も関心レベルもどの程度あるかわからない存在だ。だからこそ、意識していつも「これで初めての人に伝わるか」ということを議論している。

映像にする場面を見つめるときも、まさにこの営業資料作成会議の時の気持ちでいて、
「これで本当に伝わるか。」と考えていた。

この2つの要素を日々意識していることが、実は映像を撮影するときに非常に役に立った模様。

そして、これもプログラム開発にも通じるのだけど、生の経験があるかということがとても大事。
(撮影とプログラム開発に関しては、かなり共通点があるので、これは別にまとめる予定)

例えば、「一緒に住まない?」としつこく迫った後に、気まずさをごまかすために、誘う側は一緒に住むことのメリットを並べるのだが、私にはシェアハウスに住んでいる知り合いがたくさんいて、彼らがそのメリットとして、「一緒に食事をする人がいることのありがたさ」を語るのを散々聞いているので、やはり、食事については触れてもらう方がよいだろう、とか。

こうやって、僅か3分程度の映像を撮るために、2時間くらい散々考え抜いたので、すっかり映像を見る感覚が変わった。

その後、講師が制作した映画を観たのだけれど、一つ一つ、例えば、2人の男女の座ったときの距離とか、そういうところに目がいくようになった。

他にもたくさんの発見があったのだけれど、昨日のワークショップは本当に気づきが多かった。
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by taiji_nakao | 2013-01-20 09:55 | 参加したイベント
2012年 07月 01日
世界展開は文化の伝播
Tech Waveという主にIT系のニュースサイトがあるのですが、そこが主催している

「Let’s give a toast in the world! あなたのプロダクトを、セカイへ!
〜 世界の入口、SXSWの魅力とその活用方法 〜」

というイベントに参加しました。

たまたまTwitterで流れているのをみて、なんかよくわからないが、登壇者が豪華そうだったので会費5000円だったけど参加したのですが、SXSWなるイベントも知らず、登壇者もほとんど知らなかったのですが、圧倒されました。

■South By Southwest とは?

音楽と映画、インターネットのサービスの3つの分野のコンペンション、巨大な見本市。

マネージメントやレーベル以外の音楽出版会社関係、ブッキングエージェント、ラジオ局関係者、ライブハウス関係者等、音楽に関係する仕事に携わる様々なジャンルから20,000人を超える参加者あり、日中は会場ホテルでのSeminar、パネル(勉強会)とTrade Show(見本市)夜は期間中5日間に渡り、1000組以上のライブが行われます。
SXSWは音楽コンベンションに加え1994年にはフィルム・フェスティバル、1998年にはインターネット時代を踏まえてインタラクティブのコンベンションもスタートし、3月の2週間にこの2つのフェスティバルが開催されています。
特にインタラクティブはその後参加者の数を急激に増やし、昨年はついに音楽を超えるほどの参加者を集め、毎年1億ドル近い経済効果をオースティンにもたらしています。

http://sxsw-asia.com/about.html

テキサス州のオースティンという街で開催され、期間中は街全体でイベントが開かれお祭り騒ぎになるということ。
街全体がお祭りになるので、どこで何をしているかの情報の共有方法が課題になるのですが、そこでTwitterが役立ち爆発的に普及するきっかけにもなったという。

IT関係でいうと、普段はメディアに出てこない人も含め、有名どころが大勢集まる。
また、投資家やGoogleなどの大手のマネージャー、トップも集まるのでここで注目されると話が早い。

そんなイベントに出展した企業、または類似の海外のイベント/コンペンションで発表してきた企業のトップたちが集まったイベントなのでした。これは熱かった。以下はそのメモです。

■紹介されたサービス

Beautecam.. 独自のカメラレンズをつけてiPhoneで自分の肌の写真を取ると、分析してどんなタイプなのかを教えてくれる。そして、自分と似た肌の人とつながり、使う化粧品の情報などを交換できる。

Beatrobo.. かわいい系のロボットアイコンをアバターにして、音楽をほかのユーザーとつながりながら楽しめるサービス(と理解)

Feel on!..Twitterのタイムラインのつぶやかれた内容を言語解析して、その時の感情などの情報を取得し、マンガで表現するTwitterクライアント。

ChatWork.. メールにかわるビジネスで使うコミュニケーション手段としてのチャットサービス。コピーは「メールの時代は終わりました」

Peatix.. 決済までできる、イベント管理システム。TwitterやFacebookと密に連携した集客効果も特徴。

Compath Me.. 「行きたいを 行くにつなげる。」あの人のおすすめのお店ならまちがいない、そんな人単位でフォローして、その人の行ったお店の情報を取得できる。そのお店の近くに来たときに知らせる機能もある。

■海外展開のお話

*日本語対応は、ローカライズのタイミングで
Beatrobo..音楽を使うサービスである時点で著作権の問題で日本では不可能。会社はアメリカにあり、現在動いているのは英語版のみ。近く、日本語に対応。

Compath Me..構想段階から海外のコンペンションで高く評価され、英語版からスタート。お店の情報なのでまずは都市部から。シンガポールなんかではユーザーが多いらしい。

*文化の伝播
Feel on!..マンガ文化、Beautecam..コスメ文化、Beatrobo..かわいい系(たまごっちをよく研究しているという事)と特に日本が強い分野を、そうした習慣がない地域に持って行く、という考え方。
ITの分野では、先進地アメリカで流行ったサービスをいち早く日本に持ってきて成功させる「タイムマシン経営」という言葉があり、Yahoo! Japanはそれを上手くやってきた会社とされているが、そうではなくて、他でも流行るであろう文化・習慣を、それがまだない場所に持ち込む、という考え方。

*伝播の方法論
コンペンションで発表すること。大勢の人が集まる場所で素早いフィードバックが得られる。

例えば、肌の写真をとるBeautecamは黒人の写真をとるとすべてシミと認識してしまった。そこで、対応版を開発。
Beatroboでは、iPhoneにつけるガジェットを開発しているが、当初1000円で考えていたが、アジアでは高すぎる。アジアでも、シンガポール、マレーシア、インドネシアではそれぞれ価格感が異なるなど。

ベンチャーでは信頼できる現地パートナーと組む事も重要。

コンペンションで手応えをつかむ → パートナーと組む → 現地に乗り込みコミットを強める
というような段階を踏む形がいいのではないか。というお話

*海外展開の考え方
アジアが狙うべきマーケットであるというのは共通認識。
最先端をシリコンバレーで学び、日本で開発し、アジアに売りたい(ChatWork)
欧米でブレイクさせた後に逆輸入という形で展開したい(Beauticam)

*画面設計の考え方の違い
日本は鮮やかな色に慣れている。地下鉄の広告など。日本人がみると、アメリカはもっと地味に見えるが現地の人に取ってはそれが目立つ色という認識。だから、色のチェックは日本版の時からやっている(ChatWork)
ミニマニズム。どれだけ情報を少なくするか、が大切。

■その他
*ガジェットで参入障壁
カメラレンズ(Beauticam)、ユーザー情報を持たせたかわいい端子(Beatrobo)

*強み
すべての企業について聞けたわけではないが、画像解析技術のBeauticam、
つぶやかれた文章を分析して、感情を読み取る言語解析が強みのFeel on!
Amazon社員が立ち上げたPeatixは、顧客対応重視が強みということで、それぞれに違いがあって面白い。

この他、大阪の会社、「人間」(会社名です)、「トンガルマン」(これも会社名)、「つながる科学研究所」のプレゼンもとてもユニークで面白かった。

こんなイベントを準備してくれた主催者に感謝。
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by taiji_nakao | 2012-07-01 11:33 | 参加したイベント
2012年 05月 26日
世界観とUXとゲーミフィケーション
京都大学情報学の同窓会は、超交流会と称していろんな人が参加できるイベントになっているのですが、今日そこに行ってきました。

パネルディスカッションやプレゼンのある、イベントです。
ゆるい感じがありながらも、講師は豪華でした。

午前一番の「大喜利」では、studygiftで大炎上してしまった家入氏も登壇者の一人でした。
「朝起きてツイッターをみたら、「しね」というメンションで埋め尽くされている」というコメントはなんともリアリティがありました・・・

いろいろな話があったのですが、キーワードのメモ

■世界観が重要
これは、孫正義氏の弟である孫泰蔵氏が強調していました。

・ゲーム開発の際にも徹底的に議論している。
・単純に見えるゲームでも世界観は滲み出るもの。

サービスだけでなく、どんな人が作ったのか、その人はどんなことを考えているのか、という点も重要だと家入氏。

■UX
UX(ユーザーエクスペリエンス=ユーザー体験)という言葉は使っていなかったですが、
家入氏がサービスを開発しているときに気をつけていること

・主人公とストーリーを考える
・使う身近な人を想像できなければやらない
 そういうユーザーはたくさんいるのかもしれないが、自分がやるべきではない
・その人に手紙を書くつもりで作る
 使う人がどういうストーリーを想像するか。
 どういう未来が待っているのだろう。
 どういう自分になれるのだろう。
・クルマのCM.きれいな彼女とかっこよく乗っている。
あのクルマを買えば、自分もそうなれるかも、とおもってしまう。
そういう風にいえること。

というのは、まさにUXですね。

それから、「説明しやすいか」というのもこれだけ情報多寡の時代では特に重要。
極端な話、短期勝負ならヤフーニュースの14文字で伝わるか。

■ゲーミフィケーション
株式会社ゆめみ 深田 浩嗣氏

Salesforceが、Facebookも社内で使っているというゲーミフィケーションを応用した業務用システムの「Rypple」を買収したという話もあり、、このゲーミフィケーションは気になる言葉だけど、なんとなくしか知らなかった言葉。

「利用者を動機づけるためにゲームで使われている要素をゲーム以外の領域に活用する」
という定義から始まるこのセッションは勉強になりました。

以下は私の理解。講演以外の内容も混じってます

つまり、ポイントは「動機付け」
モチベーション理論が根底にある。
人は、
 目的があり → 行動を自ら選択 → 達成感
を繰り返すことで、モチベーションを高く保つことが出来る。

これは、学習、仕事、健康管理とかお金の管理などいろんなことに応用できる。
今回は詳細はなかったけれど、ソーシャルゲーム業界ではこのノウハウがすごいということらしい。

ソーシャルゲームの運営は、「いかによりゲームを使ってもらい、お金を使ってもらうか」を日々考えており、考えているだけでなく、ユーザーの行動は全てトラッキングできるので、ユーザーの反応を見ながらあらゆる調整をし、また反応を見てを繰り返しているらしい。
そこには、ユーザー同士のやり取りも含まれる。

少し離れて、自分が仕事や勉強を集中できる環境づくりというのは多くの人が考えていることです。
朝、早く起きる。 図書館に行く。ちょっと疲れたら、栄養ドリンクで気合を入れる、というのもあれば、
会社単位でみると、簡単な朝礼を毎日やるとか、美人女性社員を積極的に採用するとか、いろいろあるわけです。

自己決定理論というのがあり、内発的動機付けと外発的動機付けがある。
外発的動機付け、つまり給料を増やすなどでもモチベーションを保てるが、考える要素の多い仕事の場合、内発的動機付けが重要になる。

すると、内発的動機付けをサポートする仕組みがあるとよい。

ゲームには、この要素が全てそろっている。
 目的があり → 行動を自ら選択 → 達成感
利用者をヒーローにする仕組み

祇園の例は面白かった。
昔から、祇園界隈でモテるためにはお金だけじゃなくて、「男らしいか」という、品格も問われた。
だから、そこに集う人たちは男を上げようとがんばった。
これはひとつのゲームであり、長く続いたことはこのゲームの有用性を物語っているのではないか。

なるほど。

人事制度でもいえることで、どのような環境を整えれば、モチベーションが望む方向にむかうか、という話である。
これは人から聞いた話だけど、ジャニーズのライブに行くと、家が近い人たちの席順を近くすることがあるという。そうすると、電車が一緒だったりして友達になる確率が上がる。当然、ファン同士が友達になれば、もっと来るようになるだろう。

そういうノウハウ。

これは、ある意味無意識のうちに誘導される、ということでもあるので、怖いところもある。

でも、だから即悪いということではない。人間が成長するには、成長できる機会にできるだけ飛び込めというとよく言われる。これも、そういう環境を設定しなよということ。
集中して勉強したいなら、みんな勉強している図書館にいくのは一手。


■まとめ
 *どんな考えで設計したかという世界観が大事。
 *サービスでは、ユーザー体験が大事
 *なりたい自分(組織)になる為のノウハウであるゲーミフィケーションは、サービスのひとつの鍵となる

ゲーミフィケーションはある意味誘導なので、今後、いっそうどんな世界観を持っているのかということが重要になりそうだ。
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by taiji_nakao | 2012-05-26 22:39 | 参加したイベント
2012年 03月 14日
第1回 UX Kyotoに参加しました
UB(ユーザービリティ)、UX(ユーザーエクスペリエンス)はずっと最も関心のある分野だったのだけれど、勉強会はあまり開催されていなくて、ようやく先週の土曜日に初めて参加しました。

予想を超えて素晴らしかったです。

まず講師の浅野智先生が、実際にたくさんの事例をお持ちで、話も面白くわかりやすかったです。
初めてのUXの勉強会の講師が浅野先生だったのは幸運だったと思います。

参加者も意欲的な人が多く、とても有意義な会でした。

いろいろな気づきがあったので、そのメモです。
念のために注意書き。ほとんどが講義の内容ですが、一部の言葉の選択に私個人の意見も混じってます。

UB からUXへ
 ISOの規格も変わった。使いやすいということから、ユーザーにより良い体験をもたらすことが重要に。サービスには、「気持ちよく使えた、嬉しかった、面白かった」が求められる時代に

モバイルファースト
インターネットに初めて触れるのはモバイルで、使うのもモバイルのみという状況が、発展途上国やあるいは、若い世代にある。インターネットの利用の考え方がパソコン利用世代とは異なる。また、情報探索のリテラシーが低い。

パソコン時代のウェブサイト/ウェブサービスは、検索するなどしてそのページにやってくる、というものだったが、目的別のアプリを使う。知っているアプリで実現できないなら、あきらめてしまう。

ペルソナとシナリオ
ペルソナはユーザー像で、シナリオは実際にそのサービスを利用するシナリオ。
ペルソナを持っていますなんて話をよく聞くが重要なのはシナリオである。
サービスは、「特定のユーザーによって特定の利用状況で」利用されるものであり、これをはっきりさせなければ評価もしようがない。

シナリオは2種類ある
アクティビティシナリオとインタラクションシナリオ。
アクティビティシナリオは、ユーザーが必要としていること。目的。
例えば、町でばったり知り合いと会って、一緒にご飯を食べにいくためにお店を決める、というのがアクティビティシナリオで、インタラクションシナリオは、スマフォで食べログアプリを開いて検索する、というもの。
インタラクションシナリオは時代によって変化する。雑誌をみて調べたかもしれないし、明治なら新聞に載っていたお店にするかもしれない。
しかし、アクティビティシナリオは変わらない。

デバイスの変化が激しい近年はいっそう、アクティビティシナリオと、そのペルソナについての理解こそが重要になっている。

アクティビティシナリオはコンテクストが重要
テーマにウェブサイトを与えられて、そのサイトを利用したアクティビティシナリオとインタラクションシナリオを作り、他のグループから被験者を呼んで、アクティビティシナリオだけを見せて、どのように使うかを観察した。

私たちのグループは、京都市全体の図書館のサイトで、当初、アクティビティシナリオを「最近京都に引っ越してきた。知り合いから、司馬遼太郎の「新選組血風録」がいいと勧められたので借りようと調べて、最寄りの図書館へのアクセスを調べる」というものだったが、浅野先生からは、面白くない、それなら、「会社の同僚で気になっている女性が、歴史好き、歴女であり、どうも幕末、特に新撰組沖田総司が大好きらしい。彼女と話ができるように沖田総司とその周辺の知識をおさえられる本を図書館で借りたい」がいいんじゃないかとコメント。

このコメントから、アクティビティシナリオは意味付けであり、文脈であり、コンテクストということを理解しました。
ものだけでなくて、コトづくりが大事なんて聞きますが、いかに実際にユーザーが日々体験しているアクティビティシナリオを作れるかが重要。一方で、そのシナリオはそれなりに汎用性のあるものでないとマッチする人が少なくなってしまうから難しくもある。

アクティビティシナリオからインタラクションシナリオをつくるのがデザイン
実現したい目的(アクティビティシナリオ)から、インターフェースの構成要素(ボタンなど)を活用した解決手順(インタラクションシナリオ)を設計することこそがデザインである。

ローカライゼーションとはアクティビティシナリオを別々に準備すること

>>
アクティビティシナリオとインタラクションシナリオを分けて考えるなど、その言葉は知らないが実践していたことはあり、やっていることが間違っていなかったという思いと、洗練された方法論を学ぶことでもっともっとブラッシュアップできることをはっきりと認識できました。

個人で参加するだけでなく、UXの関西コミュニティが盛り上がるようなお手伝いもしたいと思っています。
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by taiji_nakao | 2012-03-14 07:16 | 参加したイベント
2011年 01月 09日
関西アン・カンファレンスに参加してきました。
今日は、神戸で開かれた関西アン・カンファレンスに参加してきました。
このイベントは、主催者側がテーマ・スピーカーを決めて準備するのではなく、参加者の中で発表したい人が自分の発表したい内容を発表する、という形式で手法としてはOST(オープン・スペース・テクノロジー)を元にした方法のようです。

昨年はイベントの存在を知って、行きたいと思った時点で既に席が埋まっていたため、今回は早めに申し込みました。
会場は、兵庫県立大学の神戸駅すぐそばのキャンパス。大学といいながらもビルの23階で、きれいで立地のよい場所でした。

会場と時間枠だけが決まっていて、そこに発表したい人が付箋にタイトルを書いて貼ることで決まっていきます。
時間は、15分枠とその半分の2つ。
当日参加したタイトルは以下です。

やさしいjQueryの使い方
「俺のデスクトップがMacに負けるわけがない」
preziでプレゼンやってみる?
zshで記号プログラミング
Webサービスと言語について
Cake Patssier 作ってみました
海外で起業しよう! -オンライン英会話編-
Babylon System found in web / WEBの中に見られるバビロンシステム
ドキュメントツールspninxについて
Gmailはショートカットでサクサク使おう
Excelやるよ。Web屋さん向け (コーダー、デザイナー)
wordpressで自分好みのテーマを作る (初心者向け!)
美味しそうな写真の撮り方(TLテロ、ニュースフィードテロ用)
迷えるWebデザイナーに向けてFlashの話とか
さっきの発表のまとめ
Emacsデモ
「いつか役に立つかもしれないマーケティングのあれこれ
iphoneアプリを作る10の方法
Jpeg - 仕組みを知ろう (板書)
iPhone関係で作ったとか
要求開発について

タイトルをみるだけでも盛りだくさんです。
これだけの人が集まり、それぞれの人が一押しの情報だけに、どの発表もインパクトがありました。
特に印象的だったいくつかを紹介します。

■preziでプレゼンやってみる?
まず印象的だったのが、プレゼンソフトのprezi。
昨年、たまたま東京にいて参加してきたwish2010で、Caccooのプレゼンで使われていてそのときから気になっていました。

パワーポイントは1枚1枚めくる紙芝居なら、拡大・縮小、そして移動が自由なpreziは巨大な模造紙。
これは斬新です。

無料版にさっそく登録しました。
個人的には、アプリケーションの画面設計、及び画面遷移図に有用なのではと期待しています。

■Webサービスと言語について
プログラミング言語のことかと思っていたら、英語版と日本語版の比較でした。
Facebook, twitter, flickerなど。
twitterの英語版ページには広告がないことは知りませんでした。
また、逆に英語版しか使っていない人は、「日本語版に広告があることを知らなかった」とのことで、これも面白い現象だと思いました。

プレゼンの中で、多機能だと使い慣れるまでは日本語版でないと辛い、という話がありました。
これは一般化すると、なれるまではヘルプ付きで初心者用のUIが必要だが慣れるとそうでもない、という話でもあると思いました。

■zshで記号プログラミング
@mollifierさんは、相変わらず、すごいです。
ひょうひょうとしたプレゼンに、(無駄に)高レベルの技術力。
まさに、ギークですね。

■海外で起業しよう! -オンライン英会話編-
フィリピンで学生の講師を集めて、オンラインのウェブサービスつくって起業したというお話。
ちょうど一年前に話がでて、数ヶ月でサービス開始したそうです。
さらに、フィリピンはご飯はイマイチだが、物価は安いし、喫茶店ではwifi、電源使い放題ということ。
「多国籍企業」というもののイメージが一気に身近になりました。
レゼンの前にお昼が一緒で話した後だったので、なおさらかもしれないです。

しかし、こうなってくると、英会話の講師だけではなくて、プログラマも現地で雇う、なんてことになるも簡単に想像できるようになりました。既にそうなっているのでしょう。

■Babylon System found in web / WEBの中に見られるバビロンシステム
バビロン、あのハムラビ法典を作った王の国のお話で、発表の大部分はその都市国家についての説明と、奴隷だったらどうするかという心理テスト。
心理テストの背景説明のときにBGMとしてiPhoneを使っていたのも印象的。

バビロンとWeb Serviceのアナロジーが興味深かったです。

国家の成立の過程は、遊牧民→土地を与えられる→収穫を把握するという流れがあった。
そして、収穫を把握した王はどれだけ納めさせることができるか把握し、その情報を使って支配する仕組みを構築する。

そして、ウェブサービス
名無しからID、Usernameへ。そして、マイページというUserSpaceを与えられる。
さらには、Userの動向を把握されるようになる。
Userの動向を把握したシステム管理者は、ユーザーが何をしたら喜ぶのかがわかるようになる。

このアナロジーはもう少し掘り下げていくと発見があるかもしれないという気がします。


■ドキュメントツールspninxについて
これは便利そうです。
Python(プログラミング言語)を使っている人のコミュニティではデファクトスタンダードとのこと。
まさに、「自分たちのコミュニティの当たり前が、他の人にとって新鮮」の実例。

■Gmailはショートカットでサクサク使おう
例えば、j とkで列を行き来できる。
実際にショートカットを使っているデモをみて、感動的な早さに驚きます。
さっきちょっと試したが、早い。
慣れるまでには、時間がかかりそうですが、これはいいです。
Gmailでショートカットが使えるのは知っていましたが、実際にやっている様子を見ると迫力が違いました。

■Excelやるよ。Web屋さん向け (コーダー、デザイナー)
エクセルへの愛に満ちたプレゼンで、とても実用的な関数を知りました。
エクセルというのは本当に優れている、と私も思います。

ここで、紹介された、ウェブサイトの情報を階層表示するツール、Website Explorerは使えそうです。
こういう情報はとても役立ちます。

■Jpeg - 仕組みを知ろう (板書)
jpegの圧縮方法が、画像を直線の集合として見立ててそれぞれの直線上の色彩のデータを波長としてみて、高周波の波を削っている、というような方法であることは初めて知りました。
従って、タイトルのボタンなど、変化の多い画像データは特にjpgには向かないということ。なるほど。

■要求開発について
これは、発表しました。
発表するつもりは全くなく参加していたのですが、後半も半ばに差し掛かるときに、要求開発アライアンスの忘年会ことを思い出し、これは非常にいい機会だと気づいたわけです。
そして、空きを確認すると、最後だけ空いていました。全く準備してないし、要求開発にも詳しいと言えない私が最後にやることに、非常に迷ったのですが、「迷ったらやる。迷った場合、やらないで後悔するのがもっともよくない」という言葉を思い出し、思い切って発表しました。

システムを開発・管理する上で、要求開発の考え方は非常に役に立つものだと思うし、本当の意味でプログラマが幸せになる為に必要なことだと思うので、もっと普及して欲しいと思っています。
ただ、発表自体は、即席でももう少し焦点を明確にできれば良かったと思います。

要求開発の勉強会のウェブサイトがまだないようなので、興味がある方はツイッターなどでお知らせください。
勉強会の情報を転送します。

>>>>
懇親会も引き続き参加して、参加者のみなさんは、本当に多彩で、独立して仕事されている人も多く、本当に刺激になりました。

それと、初めてkindleを見てその表示に感動しました。
まるで、店頭においてある試作品のダミーの紙でできているものでないかと思わせるような、画面表示、そして薄さ・軽さでした。
iPadとkindleは全く別物ですね。

最後に、主催者の方々、ありがとうございました!
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by taiji_nakao | 2011-01-09 10:38 | 参加したイベント
2010年 04月 04日
ブロガー飲み会@花見
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山科の疎水での一枚。
桜と菜の花が一緒でとてもきれいでした。

ガ島通信の藤代さんが東京より、そして、「大峰化学~社長ブログ」の大西さん、「ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘」の小島さん、「大西 宏のマーケティング・エッセンス」大西さん、「いただきます」「ごちそうさま」の大西さん、今回初参加の「takeshimのイノベーションの素朴な疑問」の本橋さんが参加されました。

今回、私が幹事だったのですが、ちょっと、がちがちでした・・
おぼつかない進行で、みなさま、すみませんでした。

ともあれ、天気がよくて、桜が満開で、よい日でした。

飲み会の方も、盛り上がりました。
楽しかったです。
みなさま、ありがとうございました。

それから、、
日本の現状については、なんだか、暗い話題が多いんですけれども、
なんかそれでは、ということで、関西を盛り上げよう、という会が本日、
山科の焼き鳥「かなざわ」にて、満場一致で発足いたしました!



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これから、具体的に動いていきますので、興味のある方はぜひ。
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by taiji_nakao | 2010-04-04 01:17 | 参加したイベント
2010年 02月 27日
カラスマ大学のカラスの授業に参加する
京都カラスマ大学は、先生と教室をコーディネートして、街中でいろいろな授業を展開している、とてもユニークな活動で、今日、初めて参加。
生涯学習の形としては理想的なんじゃないかな、と思う。

参加者も、文字通り老若男女。

場所は、このブログでも何度か出てくるmocomococafe

今日のテーマは、「カラス」で、先生は、カラスを30年研究してきたという中村さん。

御所に近いので、実際に外を歩く時間もあり、たっぷりカラスについて学ぶ。

まず、カラスの種としては、「ハシボソ」と「ハシブト」がある。
クチバシの違いに特徴がある。
鳴き声の澄んでいる方がハシボソで、澱んでいるのがハシブトということで、外で何度か聞いたけど、これは最後まで結局わからなかった。

そして、「家持ち」と家なしがあるという。
カラスは、巣立ち後、いったん集団に属するという。そして、つがいの相手を見つけて、巣づくりができれば家持ちとなる。

人間社会と近いところがあって、おもしろい。

そして、カラスの特徴として頭がいい、というところがあるのだけれど、それは、子育てに時間をかけているところに一因があるらしい。

例えば、雀は3月に生まれて育った雛が成長して、8月には卵を産むことが可能なのにたいして、
カラスは、ちょうど今の時期に営巣して、(たぶん、3月ごろに卵を産んで)、外に出るのは早くても半年、最長一年は巣にいるということ。

だから、余裕がある。

後天的な形質という話で、後で聞いた話で面白かったのは、猫へのいたずらを教える、ということ。
親のカラスが猫に後ろから近づいてしっぽをつついていたずらする様子を、少し離れたと、安全なところから、
子供に見せている様子を見たことがあって、それはまるで、「猫はこの位やっても大丈夫だからね」と教えているようだったそうで。
猫だけでなくて、イヌとか、蛇とかでも同じケースに遭遇したことがあるそうで。

鳥であるカラスには、猫を恐れるという本能があると考えられるから、それを後天的に克服させている、考えられ、カラス恐るべしである。

頭の良さという点では、観察力が特にすごい、ということ。
何度か、中村さんは雛を巣からとってきて、観察して返す、ということをしたことがあるそうで、その時には、顔面にマスクをし、普段は着ない服を着ていたにも関わらず、記憶されたようで、
その後、その巣の普通に近くを歩いていたら、その親のカラスがやってきて電線の上から威嚇的に鳴いてきたという。

姿・形を高いところから観察して、識別できているということになる。

もう少しお話を聞くと、巣持ちカラスはだいたい半径500メートルくらいを自分の縄張りとしていて、基本的にその範囲で暮らしているという。そして、その中のことを熟知している。
中村さんの比喩では、小さな子供の部屋の細かいところまで熟知している母親のような感覚で、その縄張りをみている、ということらしい。

だから、大人のカラスを捕らえるには、網を仕掛けてその上にエサをおき、カラスがその上に着たら捕まえる、ということをするらしいのだけれど、その場合には、カラスが自分の巣に戻らず集団のねぐらに行った日を狙って、仕掛けて、朝カラスが帰ってくる前にわなを監視する場所に行かなければならないという。

カラスが、その場所にいるときは、自分のテリトリー内のちょっとの変化にも、カラスが気づくからだと。

面白い話がたくさんで、カラスに対するまなざしが変わりそうです。

中村先生のサイト
カラスをめぐる冒険
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by taiji_nakao | 2010-02-27 22:08 | 参加したイベント
2010年 02月 20日
京都ディベートの会に参加する
今日は、昨年の暮れに入江さんにお会いしたつながりで、京都ディベートの会に参加してきました。

正直、ディベートに対するイメージには、「一方の立場から相手をやりこめる」という負の面もあったのですが、想像以上によかったです。

今回は、京都ディベートの会バージョンで、30分の短いとっつきやすいものでしたが、これは非常に面白かったです。ディベート、これ、かなりいいですね。
学生にも、ビジネスマンにも、研修として、かなり有効と思いました。

隔月で活動しているようなので、これからも参加しようと思います。

京都ディベートの会


以下、メモ。

*肯定側・否定側のどちらに立つかわからないので、両方の視点で物事をみる習慣が身につく。
*上記の理由から、自分が考えているのと反対の立場に立たざるを得ないことがある。このとき、「自分自身の感情」と「ロジック」を分離することが否応なく要求される。これは、議論における基本-そして日本人に多くかけているもの、人格と意見を別ものとして捉えることの習慣づけに役立つ。
*説得の対象が、相手(否定側または肯定側)でなくて、観衆(ジャッジ)である、というのが深い。現実では、なかなかそういうシーンに出会いにくい。論争の直接の相手を説得するのがほとんど。
*テーマは、肯定側が、「新しいアクションをすべし」と提示し、否定側は、今のままでよいという保守的な立場から否定する、というものになる。そして、それらをやりとりを観衆、ジャッジがどちらが説得力があるか判断する。
この時、判断基準は、その具体的なアクションを取ることに同意するかどうか、という視点でみる。
このとき、テーマが具体的なアクションであり、観衆を説得する、という構図になる。これは、あらゆる実社会で、ことに政策、あるいはビジネスの現場で求められていることであり、他者を説得する機会の乏しい学生生活ないし、友人関係からは経験しにくいものとなる。
*途中にでてくる、「質問」が非常に難しい。これも普段はなかなか体得できないスキルだが、交渉の際にはかなり有効。実際にやってみて、全然ダメだった。
*全体の流れを追うことが重要になり、直前の主張に気を取られないようにすることが肝要。
*評価の「害悪」(問題の重要性)、「プラン」(の実施可能性)、「メリット」というフレームワークはよくできていると思った。
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by taiji_nakao | 2010-02-20 23:51 | 参加したイベント
2009年 12月 20日
読書会忘年会に参加する
今日は、OBIIで知り合ったKYさんに誘われて、読書会忘年会なるものに参加。

読書会、という形式の勉強会は最近出てきたみたいで、関西でも今年あたりからいくつか出てきた、という感じらしい。そして、その3つのコミュニティが合同の忘年会、という会でした。

読書会、といっても、本が決まっていて、それを輪読する、というのではなくて。
各自が自分の好きな本を持ってきて、それを紹介する、ということが、いろいろな流派はあるにしても、中心となる。

本好きにはたまらない。

ということもあって、2つ返事で参加。
で、持って行く本をどれにしようか、というところで悩む。
テーマは、今年の一番、ないし、今まで読んだ中での一番。

今まで読んだ中で一番といったら、やっぱり、ケン・ウィルバーかなあ、と思うが、実は、これと似た趣旨の会でそうしたら、ややしらけてしまったということがあって、もう少しさきに出すことにする。

後は、野中郁次郎の「知識創造の方法論」あるいは、小説で、いしいしんじ、ないし、イッセー尾形の人生コーチング。あるいは、暮らしの手帖の松浦さんの「今日もていねいに」

または、最近、というより、今週読んだ、「ご冗談でしょファインマンさん」
最後のにすれば良かったかな。

で、勉強会だし、最近は読んでないけど、大好きな野中さんかな、とか思って、それにする。

忘年会なので、飲み会。
30人も集まっている。読書会で30人とは、なかなかである。というより、すごい。
しかも、話を聞いていると、今回共催の3つのコミュニティは全部、今年誕生したらしい。

活動の拠点はmixiが中心らしい。

自分の好きな本について語りたい、という人は必ずいるはず。
だって自分がそうだから。そして、参加して思ったけど、本の紹介と交流会はとても相性がいい。
普通に異業種交流会をやれば、当然ながら、まずは名刺をみて、「お仕事は?」となるし、まずは当たり障りのない話から、ということになる。もちろん、今日もそういう話は何度もした。

でも、面白いのは、本を持って移動するので、まずは、「あなたの持ってきた本は?」となる。
本という、かっこうの、そして、本好きならいくらでも話せる話題が、そこにある。

マニアックな本でもいい。今回のように時間があるなら、全然、ウィルバーもありだった。
ユニークな本は、その人の興味を浮き彫りにする。

それで、たくさん、いろんな人と話した。

ディベートをやっている方のお話。
関西でのディベートの活動はちょっと元気がなくて、もっと若い人を呼んで、元気にしていきたい、それで、50近い方なのだけど、mixi経由で初参加で来たという。

とても、熱心な方でした。
初めての人にもとっつきやすいディベートのイベントをやって、若い人を取り込んでいきたい、ということ。
私もぜひ、行きたいと思った次第。しかも、京都、ということです。

本、の紹介でした。
いくつかのグループにわかれて、一人3分くらい説明。
私のグループはみんな小説で、いしいしんじにすれば良かったと少し後悔。

中島らもを持ってきた方は、
中島らもは、松田聖子が大好きな友人が「聖子ちゃんが見ている空と同じ空を見れるだけで嬉しいから。そのために上京する。」という話を聞いて感動して涙した、というエピソードに、「大人であっても、年齢でなく、純粋な人はいるんだ」と思い、また、その内容に共感したと。
その対象が、松田聖子、というところに違和感があるものの、「人が純粋であるかどうかは、年齢に関係ない」ということにはとても共感。

席が隣の隣だったロミーさんは、宮部みゆきの「火車」
宮部みゆきのミステリーは大好きな私は、ほぼ全部宮部みゆきのミステリーを読んでいるけど、内容はあんまり覚えていないと知った・・・

法律事務所で働くロミーさんのお話は新鮮でした。
宮部みゆきも法律事務所で働いていた、というのは初耳でした。

いろんな方がいて、ECサイトのコンサルをしている方は、社会学が好きで、宮台真司の本でした。
これはもう、最近、野口研のゼミで勉強してきていて、興味ありな私は話しがはずむ。
で、宮台の言う、主知主義と主意主義についての説明を聞いていて、ゼミで勉強してきた内容と全く同一で(まあ、あたりまえなのですが)、厳密に書かれている書物、あるいは学問というものが、共通言語を提供している、という意義を学んだのでした。

次の移動先では、まず、「歴史に興味ありますか?」ときかれて、どうも相手は「飛鳥時代」が好きだという。
まあ、ピンポイントですね。で、続く話を聞いていたら、大阪市立科学館はいいですよ、という話で。
180度転換してますから!

で、彼女はそこの「友の会」のメンバーであり、つい最近、科学館で開かれた実験ワークショップで、金箔をメッキする実験に参加して、楽しかったことを話し始めた。
それが楽しそうなこと!
科学館の隣の美術館には、何度か行ったことがありますが、今度は、科学館もいいなーと思ったのでした。

それにしても、研究者が聞いたら、喜ぶ話ですね。

そして、特許の翻訳を仕事にされている方と話す。
そういう仕事をしていると、どこの世界情勢がわかるという。
今は、とにかく中国が多いという。次いで、アメリカ。そして、日本。
でも、アメリカでなくて、中国だという。それはもう、そういうのがはっきりわかると。
なるほど。

そして、日本における、翻訳家の地位について。
海外に比べ、給料が安いという。それは、いってみれば悠久マダムの職と見なされているところがあって、それで相場が低いらしい。
これは、国が専業主婦を定義してきたことの、一つの犠牲なのかなーとか、帰りの電車で思った。
たとえば、そろそろ廃止されるらしいけど、扶養手当というのは海外にないらしいし。

とまあ、いろんな人と話ができて、楽しかったです。

こんな会が今までなかったのはなぜかと思ったら、やっぱり、インターネットだと思う。
そしてmixi.
本好きが集まって、運営する人まで現れ、ちゃんと回る。
会を作って一年目にして、同じことをやっている人どおしがつながってしまう。

先日、ひさびさにフィリピンにNGOで働いている学生時代からの友人と薪く炭くのメンバーと飲んで、楽しかったけど、そこで、コンピュータの外の話があった。
コンピュータが導入されて、みんな「ゲームをやるようになって」、会話がなくなったということは、そうらしい。働かない人が働かないのは、コンピュータとは関係ない次元の話だが、ゲームの増加と会話の減少がセットになるのは想像がつく。
その話はいいとしても、何度かPC=悪の論調が出てきたときは納得できず、その場は何も言わなかった。

技術の進歩は止められない。これは、真理だと思う。
過去にすがりつくだけでは、時代遅れになって「抵抗勢力」となり、それも一つの役割と思うが、時代が進むにつれ、荷物以外の何者でもなくなってしまう。これも真理だと思う。

だから、コンピュータを危惧する人は、感情とか偏見でなくて、現物の進行しているものを見て欲しいと思う。たとえば、mixiのコミュニティとか。良いニュースは、たとえば、読書会コミュニティの成功など。
悪いニュースは、たぶん、今も行われている思われる、未成年者の、いわゆる出会い系のコミュニティなど。

最後は蛇足でした。

主催者のみなさま、ありがとうございました。
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by taiji_nakao | 2009-12-20 01:50 | 参加したイベント
2009年 12月 19日
Jetpack
先々週、Kanasan.JSのJetpackワークショップに参加する。

Jetpackというのは、次世代のFireFoxのアドオンのプラットフォーム、のようなもの。
ほとんどJavaScriptでアドオンが簡単にかけてしまう、というしくみだ。

実際、当日2人ひと組で作ったが、これはかなり手軽につくれる。
もっとも、jQeryベースで、すこしクセがあるので、慣れない僕らのグループは苦戦しましたが。

ちなみに、「フォーム内に記入された内容を逐次ローカルに保存して、もう一度そのサイトを訪問したときにフッターのボタン「Remember」を押すと復活する」というのの、作りかけ、を作りました。

これは、ちゃんと作ったら、便利だと思う。
誰しも、ブログを書きかけて消してしまったこととか、入会情報を書いてたら期限切れになったりすることはままあるから。

でも、他のグループはもっとハイレベルで、すごかったな。
集合知プログラミングの技術=PCに学習させるような考えを使って、ニュースサイトから鉄道関係の記事のみを大きく表示させ、他の文字を小さくする、というのは、インパクトありでした。

これは、まさに「色眼鏡」
ブラウザ自身をこうしてしまったら、面白いな、と。
まあ、人間の目はそんなもんかもしれんと言う意味も込めて。

それにしても、参加者のレベルが高いですね

jQueryという,JavaScriptというプログラム言語のライブラリが大変便利で、よくできている。
私は、Prototypeを使っていて、こっちはこの種のライブラリとしては先駆者だったのだけれど、現状をみると圧倒的にjQueryで、そろそろjQueryも使っていかないと、と思う今日この頃。

ところで、今、HTML5.0の話が進んでいる。
知らない人には、なんのこっちゃ、ということですが、htmlダグの新しい標準の話で、アニメーションとかがhtml+cssでできちゃうと言う。
さらには、ローカルデータベースなんかも充実する。

そうすると、今までのローカルで動くアプリが、どんどんブラウザでできちゃうわけで。
ウェブ屋としては嬉しい流れです。

マイクロソフトもIE9では、かなりHTML5を取り込むみたいですしね。
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by taiji_nakao | 2009-12-19 00:26 | 参加したイベント