カテゴリ:山と木材のお話( 30 )
2009年 04月 24日
共有の森ファンド
先日、株式会社 トビムシが進めている、「共有の森ファンド」の説明会に行ってきました。

岡山県の西粟倉村というところで、行う森づくり事業へ小口の出資を募っているという取り組みです。

気づいたことのメモ。

「西粟倉村の村長が年間50回近くの説明会を開き、地元の山主を説得して、1500ha余りの山林を一括して村に管理をゆだねる、という合意を得た。」 これはなかなか出来ないことです。この村長が、強い意志を持って進めている、ということのようです。

出資の取りまとめをしているのは、ミュージックセキュリティーズという会社で、その名の通り音楽でミュージシャンがファンを中心に出資を募って売り出すという活動から始まり、同じフレームでシェフや蔵元に出資を募るという事業を取りまとめているそうです。いずれも小口を集めているのがポイントで、今回の共有の森ファンドも一口5万。

こうした取り組みはとても興味深い。
今回、投資、ということを考えさせられる。

この出資で、事業が回り、森林施行に携わる意欲ある人が食べていける。
そして、その人が消費する分、お金が回っていく。
今、日本に眠っているといういわれる個人資産何百兆円のほんの少しでも、意欲ある若者に回ったらな。
と思わずにいない。この辺は、最近ブログ上でも「徹底抗戦」しているホリエモンもそういうことを言っている。
お金を稼いで、宇宙開発の事業に投資しているんだと。ぜんぜん使わない方がよっぽど問題だと。

出資したお金は、主に大型林業機械のリースと間伐材(とっていも50年生以上が大半)の売り上げで返却に影響するとのこと。1立米いくらかで返って来るお金も変わってくるというわけ。
こういうお話は、聞いて考えているだけならシュミレーションとして楽しい。が、それがいざ自分のお金、となると二の足を踏んでしまうところ。
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by taiji_nakao | 2009-04-24 22:17 | 山と木材のお話
2007年 12月 28日
北山杉のプレミアム戦略
 「プレミアム戦略」という本を読んでいます。
 
 林業にとっても、「プレミアム」という視点が非常に重要です。
林業は、節の有無と年輪の細かさを中心とした、化粧材生産に偏りすぎた結果、多くの市場において一般材では忘れ去られた存在になっていきました。

 近年はその点を反省し、「一般に普及させること」が広くうたわれています。
何かしらの取り組みをしている林業関係者は、そう言うでしょう。
それは必要な取り組みです。

 しかし、林業にも当然地域ごとに特色があって、それにあった戦略を立てる必要があります。
特に、山に手間をかけて、その分を回収するというならば、それを日本でするためには、プレミアムをつけるしかありません。

 そして、プレミアムをつけなければならない、ブランドの代表選手が北山林業でしょう。
 北山林業には、大学時代に多くの関係者にお世話になった場所でもあり、個人的な思い入れもあります。
 そのため、以下の考察は、理想主義的で偏っているかもしれません。

 現実を知る人ほど、その実現の難しさを指摘するでしょう。実際、その通りです。

 でも、「温暖化防止」だけに逃げたり、「在庫処理」ばかりに終始するのでなく、明るい未来を、実現させるべき未来を、語ることが余りに少ない状況の改善に少しでも役立てたら、と思います。

つづき
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by taiji_nakao | 2007-12-28 22:31 | 山と木材のお話
2006年 12月 15日
問屋さん(メモ)
京都では、問屋の力が大きい。
10数年前では、市内の木材流通の7割以上が3つの問屋を通っていたという。

製材所→(製品市場)→問屋→小売業者→大工・工務店
の流れを「きちっと」守ってきた。

今日、ヒアリングに行った問屋の一つは、このルートは「しっかりと」守っていく、という。
もう一つは、工務店支援等の方向を模索中といっていた。

この流れはプレカット工場(大工の手刻みを事前に工場でしてしまう)の出現で、

製材所(商社)→プレカット工場→工務店 大手メーカー
の流れが太くなってきて、問屋は縮小続きなのだ。

これは、今かろうじて生き残っている 大工工務店に家一軒分を卸す小売型の製材所が、
何かしら魅力を持っているにしても、一番「昔からの付き合い」というつながりを武器に売り先を確保しているものの、全体的に縮小続きであることと同じ構造。
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by taiji_nakao | 2006-12-15 00:32 | 山と木材のお話
2006年 12月 04日
まちの材木屋さん
京都の北端、伊根町の山の中の、製材工場にヒアリング調査に行った。

ぽつんと一軒建っていて、兄弟2人で30年ずっと同じスタイルで仕事をしているという。
なんと8割以上が賃引きで、しかも、その人たちは特に建築業者ではないのだ。

つまり、木の現物がほしい人たち。
山を持っていて、家を改修するいう人がまずひとつ。
ほかに、素材業者(立っている木を買って、伐って、出して、売る)が依頼するという。
売るのではなくて、委託する。

だから、その人たちは木材品を手にすることになる。
どうやら、それを近所の人に売っているのだ。
八百屋さんのような、材木屋さん。

ヒアリング中、鉄工所ではたらくおっちゃんが、車でやってきて、どうやら大型のトラックが来るときに、道の外側にくぼみがあるので、「かます」木材がほしいと。

「90センでいいんやけどな」
あれこれさがして、ちょっと古くなった、切れ端を渡す。
これは、ただ。

こんなことがしょっちゅうあるから、日曜以外は常に製材所にいるという。

こういう、なんか必要になったときに御用聞きの役割を果たしている、材木屋さんがこの製材工場のお客さんなのだ。
3年前までは、この近辺にホームセンターもなかったという。

なるほど。以前は、どこもこんな感じだったんだ。

薪ストーブに、端材を突っ込んで、ぱちぱち燃え、そこには猫が3匹いて。
寒いから、ストーブの近くで寝転ぶ。

なんだか、時間の流れが違いました。

卒論のデータとしては、あまり使えません。。
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by taiji_nakao | 2006-12-04 22:45 | 山と木材のお話
2006年 09月 07日
ウッドマイルズ
ウッドマイルズとは、木材輸送距離を明らかにし、その過程で消費されるCO2量を算出して評価するという仕組みのことで、具体的には、木材輸送距離の合計であるウッドマイレージL(km・㎥)、その過程で消費されるCO2量の合計であるウッドマイレージCO2(kg・CO2)が用いられる。

「私たちは、木材の「人と地球に優しい」という属性を、消費者が自信を持って選択するための手助けとして、また、我が国の大量消費社会の矛盾を示す尺度として、木材の産地から消費地までの距離(ウッドマイルズ)についての様々な情報を提供することが必要だと考えました。」

(趣意書 ウッドマイルズ研究会、ウッドマイルズ概論

という考え方から生まれたものである。

ウッドマイルズセミナー2006で理事の藤原敬氏は、近年県産材利用促進が各地で進められているが、より普遍的な評価基準としてウッドマイレージを導入していくことが重要であると強調している。

具体的には、日本での建築の環境評価指標であるCASBEE戸建版が現在議論されていて、そのなかで「近くの木を使うこと」が評価対象になっており、こうした中で「近いこと」の具体的な評価基準として有効である。

このように、ウッドマイルズはそれぞれの木材輸送にかかるCO2量を適切に評価し、わかりやすく提示できるものとして、今後利用されるケースが増えていく可能性が高い。
具体的には行政のグリーン調達の基準であったり、地域材への補助の根拠であったりするだろう。

また、一般消費者に大しても、例えば住宅に関して、建てられた家のマイレージの数値と全国の平均値を提示することで、環境に配慮していることを数値で伝えることができる。

このように、ウッドマイルズの一番の意味は、数値で評価することによって、木材輸送にかかるCO2排出量を減らす方向に誘導する、マクロな取り組みであるといえる。

ここで注意しなければならないのは、近くの木を使った家づくりを進める当事者にとってウッドマイレージは、

①経営方針の中では優先順位の高いところにあるべきものでない 
②少なくとも現段階では差別化戦略にさほど有効とは思えない

ということである。

このことは十分に理解されるべきであるが、現場の熱心な人たちによって運動が進められている現状を見ると、危うさを感じる。

まず①について。
現在の木材業界の一番の問題は、その組織にある。売り先に対する配慮のなさ、新しいことへの取り組みの意思の低さ、補助金依存体質・・・

その体質が全ての問題を生んでいるのだが、具体的に取り組むべき課題としても、まず品質管理であり、寸法をごまかす「空気売り」がいまだ話題になることもあるというし、乾燥は時代のニーズなのに対応が遅れている。耐震性もしかりである。

また、価格の透明性の確保も緊急の課題である。

そして、そもそも営業活動をしていないところがほとんどなのであるから、これも一般ビジネスとしては考えられない。

また、消費者へ目が向いていない。木材製品を買いたいという顧客に対してリスクを押し付けるようなことを平気でやっている。

などなど、CO2削減の前にやらなければならないことは山積みなのである。

②少なくとも現段階では差別化戦略にさほど有効とは思えない
について。

細かい数字をみても、消費者が感じるのは「そうか、CO2排出削減に役立ったのだな」ということだろう。
これはつまり、外国からの輸入材を使わなかったこと、国内でも遠くから運んでこなかったんですよ、という説明による納得とさほど変わらないと思う。
現段階では、ウッドマイレージが100キロか200キロかの違いにこだわる人がいるとは思えない。

ただし、トレーサビリティに対する関心は非常に高い。だから、こういう経路で来たということを明らかにし、それを提示することには非常に意味があるし、消費者もすんなり納得できる。

ウッドマイレージの問題点は、説明がややこしいところであり、これは説明するコストであるとともに、「うるさいな」と思われるリスクも有している。
そこまでする価値があるとは思えない。

ただ、これはあくまで現段階であって、トレーサビリティが当たり前になり、関心も高まれば、数値による評価を求める声も大きくなる可能性はある。
だが、それは少なくとも数年後、あるいは10年以上後になると思われる。

これは別の言い方をすると、現段階で地域の木に興味のある人はそうした数字がなくても納得するだろうという意味である。
これには、「それだから一般に普及しないのだ」という批判があるだろう。
だが、残念ながらウッドマイルズは、計算する前から外材に不利とわかっている時点で、外材が8割を占める時代において一般に普及し得ない、という宿命を持っているのである。
この点が、今回の文章の中での一番の論点かもしれない。

もし、林業関係では取り組みが活発であり、ウッドマイルズ以外にも多くの活動があれば、マクロな取り組みとして必要なのだから問題は少ない。

しかし、ウッドマイルズセミナーでは、「こうした関係者の集まる機会は意外に少ない」ということである。そうであろうと思われる。同じ分野にいれば、単に顔は合わせるのはよくある。この業界も狭い。しかし、それだけでは意味がない。重要なのは、何かのテーマに沿って集まり、そこに向かって多くの人が協力することである。

そして、そのテーマの性質が重要である。
第一に、集まってくる人が何をしたいと思っているかはっきりさせる必要がある。
建前はいらない。
私が、今までこうした関係者に会ってきて、熱心な人達が考えることは一つである。
「地域の木が、山にお金が還元する形で、売れて欲しい。」

国産材を国内で売っている限り、あるいは近い県内で売っている限り、それが環境にとって好ましいことに異論を唱える人などいない。

では、そのために何をするのか?
これは、その場に集まった人たちの内部から出てくるものでなければならない。
その中で、指標もあったほうがいい。
しかし、その指標は、自分たちがその数字の改善を進めることによって、地域の木が売れ、好ましい未来になっていくものでなければならない。

先にも書いたが、この業界の一番の問題はその組織にある。
その補助金体質で主体的な取り組みがないことに大きな問題がある。
いつも受身なのである。

そして、このウッドマイレージもまた、他者が評価する為のものであり、基本的に当事者にとって受身な取り組みなのである。

もう少し具体的に言うと、ウッドマイレージを減らすことを経営目標に掲げることは、ほとんどのケースにおいて現実的でないからだ。

もちろん、例えば、外材をやめて国産材で行こう、とか。他府県材をやめて地域の木を使おうというインセンティブにはなりうるが、それは前にも書いたが、わざわざ数値化しなくても、環境にいいことは自明である。

しかし、地域の木を使おうとする人たちが、マイレージを減らす努力をするのは、意味がないとは言わないが、それだけのCO2を減らすより、もっともっとやることはあるはずだ。

ウッドマイレージでの評価は、地域の木を使っている人は環境にやさしいですよ、というあと付けなのだ。それ自体が悪いといっているのではない。問題なのは、当事者にとって一番大切なのは、これから自分たちがどうしていくか、ということなのだが、それとは無関係なのである。

温暖化防止ばかりが流行る中で、何よりもCO2削減が重要になってしまっている。

7月に西日本林業経済研究会に行ったとき、島根大の小池先生は、欧米に視察に行ったとき(確かスウェーデンかフィンランドかオーストリア)、木業界の有力者は、

「われわれの使命は、より多くの木材を森林から出し、売ることだ」

という趣旨のことを言っていたという。
木材は、その製造加工のエネルギー消費が少ないから、そうすれば必然、環境にもいい。
(もちろん、持続的な森林管理であることは前提だが)

日本でも、この問題に関わる人は、もっとはっきりそう言うべきだと思う。

鹿児島の山佐木材の佐々木氏は、こういう趣旨で「儲かる林業研究会」を立ち上げているなど、そういう人はもちろんいるけれど、全体に少なすぎる。
特に行政関係。
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by taiji_nakao | 2006-09-07 09:07 | 山と木材のお話
2006年 08月 18日
地域材をどう売るか?
 京都森と住まい百年の会の月例会では、6・7・8月は3ヶ月連続勉強会ということで、第一回は木材流通を研究している工学部の先生から全体像と問題点の指摘、第二回はそれを受けて、供給サイド(山、原木市場製材)から現状報告、第三回は利用側(工務店、設計者)からの報告の予定。

正直なところ、第二回の報告を聞くのはしんどかった。
やま側からのお話は、いつものパターンだ。

「昔はよかった。今はしんどい。もっと助成を・・・」

近年の傾向としては、「外材に勝てない」から「他府県材には勝てない」になったことだろう。
問題の構造は全く変わっていないのだけど。
確かに、カナダ国有林では立ち木価格が0になることもあるし、林業が産業に占めるウェイトが大きい県では補助金も大きいのだろう。

国産材でも大型工場は、ますます大型化している。

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しかし、フロアからも含め、活発に意見交換ができたということは、大きな進歩なのだろうし、ここからしか始まりえない、ともいえると思う。
そういう意味で、とても有意義だったと思う人が多かったし、そして、盛り上がってきたところで、もう一度ある、というのもいい。
ぜひ、具体的な話が進んでほしいと思う。
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その3回目の例会の講師の一人になっているpapakid4さんが、覚え書きに考えを書いています。

*気密化、耐火性、耐震性を追求する時代の流れとその他の変化から、プレカット(大工さんでなく、工場で機械が事前に材を刻む)と金物工法が主流になっていること

*消費者の持つ良いイメージが後押しして、国産材利用は進むだろう

*時代の流れに反するようだが、構造を見せる、「表し」に「何か」大切なものを感じていること

*そのために、同一規格・価格の乾燥された木材のストックを持ってほしいということ

あたりがポイントかと思います。

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今、地域材を売り出すことを考えるとき、製材工場がとる道は大まかに言って、3つあると思う。

一つは、徹底してスケールメリットを追及する。
木材加工はスケールメリットが大きく働く工程である。中国木材の伊万里工場は、昨年6万5千㎥を挽いている。(製材工場の全国平均は、2000立米に満たない。)
そして今、林野庁が中心に進めている「新生産システム」では全国11ヶ所で、年間10万㎥規模の加工を目指している。
そして、こうした工場では集成材(板にして乾燥させてから、張り合わせる)が大量に作られ、これらがプレカットされて、現在の主流である大壁工法(柱の前に板を貼り、構造材は見えない)に使われる。
そして、大手住宅メーカーや大型ビルダーが取引先となる。
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2つめは、papakid4さんのいうような、理屈だけではないよさをアピールする、「表し」の家向け。地域材であることもアピールポイントの一つとなる。こうした家への志向は確実に高まっている。それは、今までこのブログでも紹介した、チルチンびと地球の会(コアー建築工房)などに見られる。こないだ、話を伺った四季工房はこうした中でのトップランナーだろう。完全国産材、無垢材(集成材でない)、全て大工手刻み、壁・建具は職人が手がける。そして、年間200棟を建て、現在東京へ進出を準備中で、来年一部上場。
一般に、こうした家づくりは割高になることが多い。四季工房は坪70万であり、完全に富裕層を狙っている。

ただ、木材を国産材の表しにすること自体のコストは家全体で30万ほどであり、どこまで低価格で提供できるか、というところも重要である。しかし、もちろん、表しにしたら、壁もそれなりにしたいし・・となるとコストがかかったりするのだけど。

papakid4さんの覚え書きにあるように、使う側とすれば、共通価格・規格(逆に言えば、現在国産材にはこれがないということで、これはびっくり!ものなのだけれど)、そして一定のストックを持つことがあってほしい。
これらを実現するには、おそらく年間最低50棟(1500㎥くらい)を、共通価格・規格で供給する必要がある。
そのためには、現状では供給側も需要側もまとまる必要がある。
安定的に供給される体制ができれば、合理化を進めることが可能となる。

そして、何を売るか、だけでなく、どう売るか(施主への積極的な説明など)も重要になる。

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3つめは、きめ細かい対応。
百年の会の理事の建築士は、一般流通とは違う規格を頼むととんでもない価格になってしまうことをいつも嘆いている。

また、mixiの掲示板で奈良の製材所で一軒に対して200種類を出すこともあるというくらいのきめ細かい対応をすることで、「オンリーワン」をい目指している、という書き込みがあった。
**

山林所有者も製材工場も小規模な京都府で考えると、1つ目を目指すことは現実的ではない。とすれば、2つ目と3つ目を目指すことになるのでは。

ここで、実際問題の話に移ると、大抵の製材所は当然ながら既存の売り先を持っている。京都府の製材工場は小売的な要素が強いところが多く、昔から付き合いのある工務店へ出していることころが多いようだ。

しかし、こうした売り先の工務店の多くは大手メーカーの攻勢で苦しんでいるところが多いし、コスト削減のために他府県材(あるいは外材)にシフトすること多い。こうして、徐々にシェアを落としているのが現状で、このまま行けば限りなく0に近づいていくだろう、というのが一昨年、いくつかの製材所を回った感想。

このままではいけない。そして、-製材業にとって、幸運なことに-地域材を使いたいという時代の流れがある。
こうした中では、あたらな戦略を考え直す必要があり、その際、まずは大雑把には3つあって、強みを活かしながら、新しい販路を開拓していけるのでは??
と思うわけです。

なら、それは具体的には、
製材所が、んなら うちと、うちと、うちで共通の規格を検討して、共通のストックを持ちましょうとか、
私のところなら、きめ細かいオーダーに答えますよ。 とかいう話になることだと思うのだけど、
なかなかならないのですよねえ・・・

このあたりを、どうすすめるか、だと思います。
そして、それはとっても具体的で、必ずしも理屈だけでない世界だと推測されますが、まずはモデルケースができてほしいですね。。

なんだか、まとめたようでまとまりがなくなりましたが、ここまで。

次回の月例会は、8月24日(木)19時~ @ハートピア京都 です。
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by taiji_nakao | 2006-08-18 13:22 | 山と木材のお話
2006年 07月 21日
英や米に産直住宅
産直住宅とは大雑把に言えば木材供給地域が消費地に直接住宅を販売することで、80年代から登場してきた。有名なのは、岐阜県加子母村で、ここは都市部で受注すると製材等は村内で済ませ、いざ建てるとなると左官屋さんから職人総出で都市の現場に出て行った。

一昨日、地球の会の事務局を担当しているロスコ・アールディー研究所の佐藤氏にお話を伺いに行った。
ここで、佐藤さん(いろいろお世話になりました)、面白いお話をしていました。
**

イギリスに、和風庭園愛好家は多いらしい。
日本が好きな欧米人が一定数いることは、もはやここで紹介するまでもない。
佐藤さんは、ロンドンで
「日本はヒノキ・スギという優れた建築用材をもっているのに、なぜ世界に売り出さないんだ?」
と言われたという。

佐藤さんは、インテリアを売る、という仕事もしているが、この工場は全て台湾にあるという。
欧米では、マンションを買っても中身はそれぞれが決めるというのがよくあるらしく、その工場の職人は、そういうところに「出張」に行くのは普通なことだという。
**

日本の職人が、4,5人イギリスや、アメリカに出張に行くというわけだ。
大工の棟梁が、じゃあ、ちとシアトルに家建ててくるね。と行くのも面白い。
新しい、産直住宅というわけ。

「そして、それが海外のメディアに取り上げられると、日本人はそういうのに弱い」

ありそうだ。
なんだか、海外のメディアに取り上げられているのを嬉しそうに、しかし、
「日本では、少なくなってきている技術が活かされ」などと神妙にニュースが伝えれば、

「やっぱり、いいよね」

という空気ができそうなの。
**

話変わって、
地球の会は、やはり、いろいろ動いていきそうです。
今後楽しみです。

ああ、でも、
「すごいですね。
それはいいですね。
面白いですね。」

って、研究する者としてまるでダメです。

「もっと対象を絞り、はっきりさせないと」
なんだか、担当教官のようなことを、いろいろと教えてもらってしまいました。

いけません。
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by taiji_nakao | 2006-07-21 17:59 | 山と木材のお話
2006年 04月 10日
森林管理とは? 密度管理のお話
森林管理って何するの?
って、難しい質問。

まず、苗木を植えて育てるなら、苗木を育てて、それを植えて、ある程度大きくなるまで、毎年草刈をしたり、ツルを切ったりする必要がある。人工林なら植えて数年は必要で、これは「育成」といってみる。大きくなると重要なのが、「密度管理」。これが今日の話。そして、最後に伐採して、搬出する作業がある。

密度管理とは、その名のとおり、その土地に育っている木の密度を管理すること。
あんまりにも、密度が低すぎる(=空きすぎ)のも、高すぎる(=混みすぎ)のも問題である。
だから、空きすぎず、混みすぎずに管理する。
具体的には、多めに植えておいて、徐々に伐っていく(これを間伐という)ことになる。
それで、戦後の拡大造林(参考)で大量に植えられたスギ・ヒノキ林の多くが今、混みすぎて問題視されている。

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by taiji_nakao | 2006-04-10 08:30 | 山と木材のお話
2006年 04月 10日
鋸谷式間伐について
鋸谷式間伐(おがやしきかんばつ)                        

 9年間、福井県の森林整備課勤務の鋸谷茂さんが新しい間伐方法を提唱しました。今日本には膨大な面積の間伐が不十分な森林があるのは周知の通りですが、7月に鋸谷さんを訪問して、この間伐方法は現状を打開する一つの方法になりうるのではないかという希望を持ちました。今回はそれを紹介したいと思います。

 目次
1.コンセプト
2.密度管理理論
3.現場でのやり方
4.鋸谷式間伐の可能性

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by taiji_nakao | 2006-04-10 08:18 | 山と木材のお話
2006年 03月 04日
森林整備にニート対策 について
 リンクにもある、小島さんのブログのトラバです。
実際に山仕事をしている(チェンソーは使っていないですが)学生として、書いてみます。

結論を先に書くと、

*森林整備をニートの受け皿の一つにすることはできる
*ただし、数としてみれば、1%とか、その程度である
*そして、そのためにはトップが林業の古い体制を革新する覚悟が必要である

というのが僕の考え。

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by taiji_nakao | 2006-03-04 18:05 | 山と木材のお話