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2009年 01月 28日
学びと組織のための研究会 第一回に参加
日曜日に、行って来ました。

発起人のhome's viのけんしゅうから聞いてこれはぜひと、参加。

ひとづくり、組織づくり、まちづくりのグループと教育のグループが一緒になって立ち上げた研究会という。実際、参加者には、小中学校の先生、幼稚園で働いている人、塾講師もいれば、まちづくりに関わっている人や、組織開発に関わっている人もいた。

本質的なテーマは全くといっていいほど同じだが、 分野が違うと違う視点が入り、よい緊張感が出る。組織開発の事例紹介をしているとき、私はその種の話は何度も聞いていて、前提を何も考えずに受け入れてしまう、「その界隈の人」だったのだけど、席が隣の、今年度先生になったという参加者の一人は、そのあたりの前提をちゃんと理解しようとしていて、目が鋭いように、見えた。

最初に、教育の側からのプレゼンのテーマは、「学び合い」。
上越大学の西川純という人が提唱しているらしい。
私は初めて聞いた。

それで、この会がスタート直後のワークショップ。
「今から30分間で、ここにいる人みんなが、みんなに受け入れられている、という状態にしてください。やり方は自由です。はい、」

と始まる。
参加者は、20人くらいいて、ほとんどは初対面。
円形に椅子を並べて座って、いて、みんなで、「どうしましょうか」と5分弱言っていて、
とりあえず、4,5人のグループに分かれて、自己紹介。それから、どうしましょかと話して。。

その後、どうしようか、あれこれして、内側の円と外側の円をつくって、内側の人が固定で、外側の人が一人ずつずれて、自己紹介+握手をしましょう、ということになる。
タイムキーパーを一人がかってでて(もちろん「プレイングマネージャー」です)、短時間でぐるぐる回る。

その後、それぞれの円の中で自己紹介して、、それで時間になった。
この間、司会者は何もしない。
大雑把に言って、これが「学び合い」だという。

ここで聞いた説明のメモ。

従来の教育は、白紙の子供に知識を溜め込んでいくという「銀行型教育」
だが、子供はからっぽではない。そしてき、有機的に結びついた子供は常に有能であると信じる。

「学び合い」の風景をビデオでみる。
流れとしては、まず、その授業での目標を明確に示す。
実際に新卒で入って、学び合いを実践している先生によれば、プリントを準備し、
「その答えを全員が理解できている状態」
を目標とする。

全員が理解できている、という状態を全員の目標とするのがポイントで、だから頭のいい子、すぐ出来た子は、他の子に教えることが自分の目標となる。
というわけで、最初はおのおのが課題に取り組むが、時間がたつと、席を立って教えにいく子が増えてくる。
教師は基本的には、教えない、という。

従来の一斉に教えるより、はるかに効率的だし、協力することを教えられるから、ずっとこの方式の方がよい、と言っていた。基本、すべての授業をこの形式で進めているということだ。

そういえば、私は学校のお勉強は得意だったから、よく教えに行った。
「学び合い」の動画をみせると、これで本当にみんなやってるの?
といわれるそうだが、ある程度の年齢なら、出来るだろうと思った。

ただ、この方式だと、ゴールがはっきりしていないと、教えることが難しくなると思う。


次に、組織の側からのプレゼン

4つのポイント

1.調整型ファシリテーションから生成型ファシリテーションへ
2.ギャップアプローチからポジティブアプローチへ
3.少数精鋭から集団の叡智へ
4.右脳的発想から全脳的発想へ

さすが、うまくポイントをついていると思った。

そして、今回初めて聞いた1.が私にはけっこう衝撃的。
従来からファシリテーターに求められていた、
「いかに参加者全員の意見を吸い上げるか」「共通する理念を明確にし、共有し」「考えの対立構造を明確にして現実と目的に照らし合わせて調整する」
という活動は、実は害になる??

というのだ。
これは、ここ数年、ファシリテーションというものを勉強して、なんどかは実践してきたけれど、まさに、上のような活動に注力していた。
そもそも、自分は調整が好きな人間と自負していたし・・

害になるのは、参加者が何も考えなくても物事が進んでしまう点だという。
だから、参加者はファシリテーター任せになってしまう、という。

うすうすは感じていたことではある。
新人研修で、2つのグループで交代でディスカッションをして、もう一方はその様子をみて評価する、というのがあった。5分で、意見をまとめる、かなりハードな内容だったので、私は始まる前に、論点を整理し、議論のプロセスを作っておいて、開始と同時に、それをメンバーに伝えて、合意を取り、猛烈な勢いで意見を求めながら、なんとか一定の合意に達した。

そのときの、それを見ていた側の評価は、「nakaoさんがあらかじめ決めた答えを押し付けている」というものだった。
大いに心外だった。そんなことはなく、私は各メンバーの意見をまとめたに過ぎない。
これはそのときのメンバーもわかってくれた。

だが、そのときの評価した人たちがみたように、私は、
「~ではないですか?」
「・・かな」
「とうことは~ということ?」
というように、論理的に組み立てるのはほとんど自分の側でやって、相手からは意見をきくだけの、いってみれば、グループインタビューに近いことをやっていた。

もし、ファシリテーターがいつもこんな感じだったら、たしかに、メンバーは当事者意識を失い、組織は弱体化するだろう。むむむ。。

というわけで、生成型のファシリテーションというものを学ぼうと決めたのでした。


その後、「ワールドカフェ」というスタイルのワークショップをやる。
このワークショップは、いくつかのグループにわかれ、1ターンが終わるとメンバーは一人がそのテーブルに残って、残りが、それぞれ別のテーブルに行く。
そして、その先々で自分たちが話してきたことを話してから、ディスカッションし、また次のターンでもとのグループに戻る。これなら、理屈上、3ターンですべてのグループの知見を共有できるというわけ。

ここで、話したこともとても興味深いものだった。
次に用事があって、最後は残れなかったのは残念。

今後、月1回で続けていくということなので、今後が楽しみです。
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by taiji_nakao | 2009-01-28 22:59 | 参加したイベント
2009年 01月 24日
変なプログラマの作り方#4 地図に参加。(薪炭マップ作成の協力者募集中!)
昨日、変なプログラマの作り方#5に参加しました。
2回目の参加です。

今回のお題は、「マップ」(薪炭マップについてはこちら

ということで、最初に地図を絡めた自己紹介がありました。
これから、これが定着するのでしょうか。

けっこう、地図が苦手、googleマップは便利だが今ひとつ、という声があった。
それから、カーナビ業界ってけっこう内向きでしたとか、地図をめくるとある程度距離感がつかめたけど、スクロールだとつかみにくいとか。

私は、中学校の時地図帳を眺めるのが結構好きだったのですが、グーグルマップだとあんなりワクワクしないです、みたいなことをしゃべりました。
後から考えてみると、地図帳はB5で開くとB4サイズで圧倒的に大きいのと、あと山とか標高差を緑と茶色で表現しているのに慣れている、という辺りに原因がありそうです。グーグルよりヤフーの方が親近感がわきます。現地化、というやつでしょうか。

最初のプレゼンはとこいさんの「ディレクトリ地図0.1」。

普通、ディレクトリはツリー構造になっているわけですが、これを花火のように表現したもの。
って、実物がないとわかりにくいのですが、ひとつの階層が円状に表現されて、円状の点であるフォルダを中心とした円状にまたフォルダが配置され、そのまたフォルダを中心としたフォルダが・・と下位ディレクトリがある限り続きます。

発表前に、とこいさんの後ろに座っていたのでその実行結果が見えていて、その幾何学模様は結構かっこよく、ルネッサンス期の設計図(たぶん学校の資料集の影響)を思わせ、デスクトップの背景画かと思ったくらいでした。

この「花火形式」のエクスプローラがあって、クリックすると円形に広がったら、少し楽しいかもと思いました。これで管理するのは、ちょっと難しいかもしれませんが、ウェブサイトでナビゲーションなんかには使えそうです。

フォルダの地図的管理というのはけっこう重要な視点じゃないかと思います。
というのは、ツリー構造でフォルダをきちんと管理するのって、けっこうめんどくさいので。。紙copiというエディタの人気ソフトでは、そのあたりの手間を開放することにこだわったと聞いたことがあります。

変なプログラマ的視点では、実際にハードウェア上に保存されている区域を表示する、というのも、面白いかも?とか思いました。

次のプレゼンは、崎さんによるiPhoneでマップをつかってみたときの実例。

具体的にグーグルマップとかヤフーマップを使ってみたときの解説で、実はどちらも使ったこともなく、iPhoneもほとんど知らない私にはとても勉強になりました。

iPhoneでJavaScriptがフルで使えるというのは、JavaScript好きになりつつある私にはうれしい話です(もちろん、制約もあるのでしょうけど)。

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話はがらっと変わるのですが、3つ目のプレゼンに入る前に、マップつながりで、「薪炭マップ」について紹介する時間を頂きました。

学生のころから薪く炭くKYOTOという団体に所属してまいます。(これで「しんくたんくきょうと」と読ませます)字のごとくもっと日本の山の木材を薪や炭という形を通して有効利用していこう、という団体です。

それで、就職してプログラマになったので、ちょくちょくサイトでお手伝いなんかもしているわけです。

団体自体は、結構活発にやってまして、環境省の政策提言で優秀賞をとった、日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーンを進めたりもしています。

その活動の中で、薪や炭の生産者や利用している施設、お店の情報をマップにしてみよう、という活動をしてきました。
それで、例えば京都バイオマス絵巻物のようなものも作りました。
で、これは画像上にリンクをベタで張っているだけです。

こうじゃなくて、投稿も自由にできるのをつくろう、という話をしていまして、
興味のある方がいたら、ぜひ一緒に作りたいと思っています。
→ 少しでも興味がある方、連絡ください。
taiji_nakaoあっとexcite.co.jp (あっとを@に直してください)
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3つ目のプレゼンは、haruo31さんによる「以前ちょっと流行ったアクセスマップを作る」。

接続元のIPアドレスからどのあたりから来てるかを突き止めて、表示するという、Firefoxの3のダウンロード状況を表示するときにあったものです。

haruro31さんは、諸事情からこのプレゼンの準備のために前日午前4時まで準備していたとか。この勉強会が、文字通り目的を達成している、といえるかもしれません。

そんなこともあって、完璧に完成したプレゼン、ではないのですが、途中経過が具体的にわかって、私などには具体的手順がかえって理解でき、よかったです。

それから飲み会。

いろんな話題がありましたが、ネットワークがらみの「UDPパンチ」の話とか、スカイプって、技術的にすごいんだ、というあたりが一番印象的でした。

個人的に思ったメモとして、ポート番号って電波に似てるなということ。
ネットワークモデルでいう階層が違いますが、どれも使えるけど、使いやすいのとそうでないのがあって、競合も起きるとか。80番が一番よく使えるのだけど、スカイプなんかはうまく優先的に使ってしまうらしいとか。

そんなこんなでとても楽しい勉強会でした。

主催者のみなさま、ありがとうございました。


繰り返しになりますが、薪炭マップに少しでの興味のある方、連絡ください。
taiji_nakaoあっとexcite.co.jp (あっとを@に直してください)まで。
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by taiji_nakao | 2009-01-24 15:13 | ぷろぐらま
2009年 01月 12日
箱の構造設計
住宅の構造設計というのは知っていました。
アネハ事件もありましたし、木材の構造設計やってる方ととは話したことありましたし。
そこでも、建築士に比べるとマイナーという話をしてました。

昨日、たまたま、朱に交われば赤くなるというギャラリーに入りました。
このギャラリーの部屋自体を箱に見立てるという、ちょっと不思議な空間でした。

そして、箱の構造設計をされている方とお話しました。

考えてみれば、箱にだって、強度に耐えうるか、という視点での設計が必要なはずだ。
箱に入れるものの重さの密度はさまざまだし、区切ったりするし。
当然、費用対効果は求められるはずだし、工場での箱詰めの仕方とか、流通における衝撃なんかも考慮するかもしれない・・

ちょっと、作業をしているパソコンの画面を見せてもらいましたが、展開図をつくっていました。
こういう絵は、小学生のときに雑誌のおまけ以来くらい、見てません。

企画している、ハコバカというチームでは、
あまり知られていないけど、箱の形を設計している仕事があるということをもっと知ってもらいたい、と考えているそうです。

お話してくださった方の、仕事に対する誇りがとても素敵だと思いました。
職人さん、ですね。
自分の仕事が好きで、それが余り知られていないから、もっと知ってもらいたいって、仕事外でやってるんですから。
いいなあ、と思います。

今回は第3回で、今後も続いていくようなので、また行こうと思いました。
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by taiji_nakao | 2009-01-12 13:38 | ひと
2009年 01月 08日
冬の料理
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今晩は、肉団子スープをつくる。
この鍋は、去年、栃木の実家に帰ったとき、益子に買い物に行って、そのとき、(益子焼きとは無関係なのだが)、この南部鉄器の鍋、ダッチオーブンともいえる、に惚れて、少々高かったが、衝動買いしたもの。
ダッチオーブンのような使い方もできるし、このように普通に鍋としてつかえる。
今日はそれほど時間がなかったけど、よく煮込むと野菜がとろけて、甘みもでてきて、非常においしい。買ってよかった。

それから、この台所は、流しのとなりの、本来は、勝手口の床に、外にあった古い洗濯機をおいて作ったもの。この年代ものの洗濯機は、もちろん分離式である。
そして、その正面。

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洗濯機にも、昔はこんなデザインがあったんですね。なかなか風情があります。
ちなみに、今はなきNationalです。

戻って、鍋。
私は一人暮らしなので、さすがに、今回はちょっと多すぎたかも。。と反省。
写真は、夕食後であり、食べる前がこのくらいなら、まだよかったのだけれど、この分だと、
明日の朝、明日の昼(汁を切れば、お弁当のおかず)、明日の夜、明後日の朝・・・
おかずに困らない。

いろいろな意味で、冬にしか出来ない料理です。
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by taiji_nakao | 2009-01-08 22:18 | 料理
2009年 01月 06日
お正月休みに読んだ・考えたこと
明けましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願い致します。

お正月休み中に、考えたことのメモ。

帰省した時に読んだ、池内恵『イスラーム世界の論じ方』は興味深かった。
イスラム教の世界においては、コーランの教えは絶対正しいのであり、その教えにそむく行為は許されず、というより許してはならないと考えている。これは、西欧の信仰の自由の考え方とは相反する。しかしながら、そのようにイスラム圏の人々が考えているのは事実である以上、それを前提にした現実的対処が必要である。
と全体を通して主張している。

ところで、弟がイスラム圏の考古学を勉強しているので、聞いてみたら、研究者としては、あまり評判はよくないらしい。

その弟から聞いたことで、興味深かったのは、国家についての話。

国家が戦争を引き起こす、という風に捉えがちだが、実際のところ、ほとんど戦争というものは、「戦争機械」と呼ばれる、国家とは無関係のひとつのシステムというか法則にしたがっているものだという。
ちゃんと、理解したわけではないが、例えば、多くの「戦争(戦闘)」は、暴力団とかマフィアの間で起きている。自爆テロなどもほとんどそうした、法則・力学にしたがっていると見るべきだということらしい。
特に、古代の戦闘というと、国同士の戦いをイメージするが、必ずしもそうでないという。
「戦争機械」という概念はもう少し、知りたいと思う。

もうひとつは、国家というものは、そもそも多くの人にとって意味のある決定をする組織でなかったし、今もそうである、という考え方。多くの人にとって重要な、生活に直結する決定は、もっと小さな組織の中で決定されてきたし、今もそうである。
そうかもしれない、と思った。そうであれば、多くの人が政治に興味がないのは、必然なのかもしれない。

こうした事実と、では、どうするべきか、という話とは、また違うのだろうけれども。

帰りに読んだ、「クラウド化する世界」
ウェブサービスの今後についてを、電気が普及していく過程になぞらえる説明と、後半の、インターネットがもたらすと予想される事柄についての話は非常に刺激的で面白い。
インターネットは個々人を結び、自由で開放的な世界を作り出す、と考えがちだが、実際はより支配が進むだろうというあたりを読みながら、なるほどと思った。


楽観的な進歩史観を持ってきたし、今でも、基本的に世の中はよくなっている、と信じているけれど、やはり人間というものはそうそう変わらないし、人間が不完全である以上、その性質が社会を作り出すわけであり(例えば、「戦争機械」なるもの)、世の中はどんどんよくなっていく、ということもないし、新しい技術ががらっと素晴らしい社会を創り出すわけでもないんだなあ、ということのようです。

*追記
戦争機会 → 戦争機械 に修正
いまいちわかっていません。
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by taiji_nakao | 2009-01-06 23:37 | 考え事