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2008年 11月 11日
プリズン・ガール
ちょっと前に読んだ、面白かった本。

日本人の若い女性がニューヨークに留学に行って、現地で会った男と付き合って過ごしていたら、相手は麻薬密売組織の幹部で、貸したカードで麻薬を運ぶのに使われ・・
知らなくても、州をまたいでの麻薬密売は重罪で、懲役2年。

それで、刑務所の中に入っていたときの体験談。

ぜんぜん暗いわけでもなく、日々いろいろな経験をして、前向きにすごしていて、それが読んでいて心地よい。

話し相手が身の上話をすると、例えば、こんな感じ。

「彼と一緒に、お店に行ったら、彼が突然銃を取り出してね、ほら、お前、レジから金取れって。
それで、慌てて、お金をつかんで、急いで逃げて・・
でも、カメラには丸映りだったのよね。あの時、覆面をするべきだったわ」

というのもあれば、数十人を300人で押しかけて、皆殺しにした人とか・・
も、ある。

普通、そうそう身の上話はしないのだけれど、著者の性格で(また、2年という年月の間に)、聞いたりしてしまう。それを、「そうねえ」と冷静に、受け止める筆者がいい感じだ。

法律の抜け穴が無いかと、何年もずっと法律書を読み続ける人など、悲惨だなあ、と思うが、それも、どうしようもない人生なんですね。。

それから、かの国の刑務所はかなりいい加減のようです。
まあ、この国の方もどんなものかは知らないですが。
by taiji_nakao | 2008-11-11 22:54 | お勧めの本
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