2009年 06月 14日
■ダイアローグbar
ワールドカフェという手法を使いながら、参加者同士のコミュニケーションを深める、というイベント(だと思う)。 ワールドカフェというと、なんだか大層な名前だけど、小グループの話し合いを小グループのメンバーをシャッフルしながら続けるというもの。 もちろん、そこにはいくつかの仕掛けがあって、例えば、一人は残ってきた人にその場で前回どのような話をしていたかを説明するとか。 ワールドカフェというのは、その始まりは、国際会議のとき、外が雨が降っていて、外を歩くエクスカーションが出来なかったとかで、室内で、いくつかのテーブルに別れて自由に話していた。あるタイミングで、みんな自分と違うテーブルで何が話されているのか気になった。そこで、シャッフルしてその内容を共有した・・ というのが始まりらしい。例えば、36人いて、6人ずつ6つのテーブルに分かれた場合、うまくやれば、3回のセッション(シャッフル)で理論上、すべての話し合いの内容の要点を理解するができる。非常に合理的である。 ■地域SNS 研究会 ラジオカフェの航平さんのその始まりについての話。その後、くしくもまたワールドカフェ形式のディスカッション。ラジオカフェのことはよく聞いていたけど、その成り立ちについては初めて聞いた。 毎週月曜日、ラジオに関心のある、いろいろな分野の人が2年間、たまって話し続け、そこから日本発の市民ラジオ開局までの問題を一つ一つ洗い出し、クリアしていったという。 うまくいった要因はたくさんあるようだ。毎週、「自然に集まっていた」とはいえ、関心の範囲が広い人たちが興味のあるようなネタだしに関しては、かなり気を配っていたとのことなど。 それから、「日本で初めて」という言葉が人々に力を与えたらしい。 そういえば、薪く炭くKYOTOも設立当時「森林バイオマス」というものをテーマにした団体は他にない、ということが大きなモチベーションになっていたと最近、聞いたところ。 そして、ラジオ開局の前に、「ラジオカフェ」をつくったことで、人を巻き込めたこと。 いきなり知らない人が集まって企画をするなんて不可能で、それまでには、よくよく話をして、考えと想いを共有する必要があって、それには「カフェ」が果たす役割は大きいのかもしれない。 ■わんくま同盟 windows系の人が多い、技術系勉強会。 一番面白かったのは、やはり、山下さんのLinkStationハック。 http://www.yamasita.jp/ 前回、わんくま・まっちゃ139の合同勉強会に参加したとき、LinkStationをハックしてサーバとして使ってるんですと聞いて、意味がよくわからなかった。 いや、意味はなんとなくわかる。つまり、ファイルサーバーとしてしか使われないものを、ウェブサーバなどとして使ってしまう、ということらしい。 でも、どうも、「たくさん」ハックしているらしい。それも、LinkStation限定。 何がそうさせるの? なんと、ご自宅には、LinkStationが20台あるらしい・・・ しかし実際稼動しているのは、2台くらいだという。 なぜ? これはプレゼンを聞いていたら、もうよくわかりました。 以下の技術的な話は、間違いもあると思います。 大まかにどのようなことをされているかを伝えられたら良いなという程度ですので、ご容赦ください。 ハックするには、まず現在どのようなファイルがインストールされているかを調査する。 これは外部からのアクセスなど。 それで、無理やり買ってきたLinkStationにアプリケーションをインストールしても動かないらしい。 で、次にどうしたかというと、OSの設定を自分で入れ替えてしまったらしい。 Windowsで言えば、各種設定ファイル、レジストリを「すべて手作業で書き換える」のと同じことらしいが。 「みなさん、やりますよね?」 「やりません!!」 しかし、こうして無理やり動かしたサーバでは、 「警告音が鳴り続ける」 「ランプの点滅がとまらない」 などの症状がでたらしい(つまりはダメだった) やはり、内部を攻めなきゃダメだ、ということで、 LinkSatationは組み込みCPUなので、そのままではOSにアクセスすることは出来ない。 そこで、基盤を取り出して、OSの制御部分の回路に自分でつないで、接続の口を作って、そこからつないで・・・ なんてことをして、入り込んでしまうと。。 山下さんのサイトは、完全にバッファロー(LinkStationのを作ってる会社)にマークされてて、ここで書いたことに対する対応は、とっても早いらしい。 だから、毎回新しい機種が出てくると、そこで「ゲームスタート」というわけ。 新しい機種がでてくると、サイト(サーバはもちろんLinkStation)の訪問者数がぐっとあがるらしい。 もう、みんな期待していると。(ファイルサーバの会社含む) 他にも、れいさんとOgnacさんがずっと、むかしむかしのコンピュータの話をしていて、そこに出てくる「その当時のコンピュータ」は、私にとってはどれも並列に同じな「昔のコンピュータ」であって、とてもついていけなかったとか、とても楽しい会でした。 いつものことながら、スタッフのみなさま、ありがとうございました。 *どれも、ボランタリーな集まりで、どれも「好きな人が集まってる同好会」といってしまえるのだけど、もうちょっと意味もあるのかなと思ったので、メモ。 ・居場所を求めている人がいること 従業員の多い会社でもなく、子供もいないとなると、今の社会って属するコミュニティがあまりないみたいだ。 ・専門性の価値の高さ ラジオの機材とか、ハッキングのスキルとか。これを普通に会社の仕事にしたら、エライ額になってしまいそう。 ・楽しんでいる
by taiji_nakao
| 2009-06-14 01:11
| 備忘録
|
ファン申請 |
||