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2012年 07月 01日
世界展開は文化の伝播
Tech Waveという主にIT系のニュースサイトがあるのですが、そこが主催している

「Let’s give a toast in the world! あなたのプロダクトを、セカイへ!
〜 世界の入口、SXSWの魅力とその活用方法 〜」

というイベントに参加しました。

たまたまTwitterで流れているのをみて、なんかよくわからないが、登壇者が豪華そうだったので会費5000円だったけど参加したのですが、SXSWなるイベントも知らず、登壇者もほとんど知らなかったのですが、圧倒されました。

■South By Southwest とは?

音楽と映画、インターネットのサービスの3つの分野のコンペンション、巨大な見本市。

マネージメントやレーベル以外の音楽出版会社関係、ブッキングエージェント、ラジオ局関係者、ライブハウス関係者等、音楽に関係する仕事に携わる様々なジャンルから20,000人を超える参加者あり、日中は会場ホテルでのSeminar、パネル(勉強会)とTrade Show(見本市)夜は期間中5日間に渡り、1000組以上のライブが行われます。
SXSWは音楽コンベンションに加え1994年にはフィルム・フェスティバル、1998年にはインターネット時代を踏まえてインタラクティブのコンベンションもスタートし、3月の2週間にこの2つのフェスティバルが開催されています。
特にインタラクティブはその後参加者の数を急激に増やし、昨年はついに音楽を超えるほどの参加者を集め、毎年1億ドル近い経済効果をオースティンにもたらしています。

http://sxsw-asia.com/about.html

テキサス州のオースティンという街で開催され、期間中は街全体でイベントが開かれお祭り騒ぎになるということ。
街全体がお祭りになるので、どこで何をしているかの情報の共有方法が課題になるのですが、そこでTwitterが役立ち爆発的に普及するきっかけにもなったという。

IT関係でいうと、普段はメディアに出てこない人も含め、有名どころが大勢集まる。
また、投資家やGoogleなどの大手のマネージャー、トップも集まるのでここで注目されると話が早い。

そんなイベントに出展した企業、または類似の海外のイベント/コンペンションで発表してきた企業のトップたちが集まったイベントなのでした。これは熱かった。以下はそのメモです。

■紹介されたサービス

Beautecam.. 独自のカメラレンズをつけてiPhoneで自分の肌の写真を取ると、分析してどんなタイプなのかを教えてくれる。そして、自分と似た肌の人とつながり、使う化粧品の情報などを交換できる。

Beatrobo.. かわいい系のロボットアイコンをアバターにして、音楽をほかのユーザーとつながりながら楽しめるサービス(と理解)

Feel on!..Twitterのタイムラインのつぶやかれた内容を言語解析して、その時の感情などの情報を取得し、マンガで表現するTwitterクライアント。

ChatWork.. メールにかわるビジネスで使うコミュニケーション手段としてのチャットサービス。コピーは「メールの時代は終わりました」

Peatix.. 決済までできる、イベント管理システム。TwitterやFacebookと密に連携した集客効果も特徴。

Compath Me.. 「行きたいを 行くにつなげる。」あの人のおすすめのお店ならまちがいない、そんな人単位でフォローして、その人の行ったお店の情報を取得できる。そのお店の近くに来たときに知らせる機能もある。

■海外展開のお話

*日本語対応は、ローカライズのタイミングで
Beatrobo..音楽を使うサービスである時点で著作権の問題で日本では不可能。会社はアメリカにあり、現在動いているのは英語版のみ。近く、日本語に対応。

Compath Me..構想段階から海外のコンペンションで高く評価され、英語版からスタート。お店の情報なのでまずは都市部から。シンガポールなんかではユーザーが多いらしい。

*文化の伝播
Feel on!..マンガ文化、Beautecam..コスメ文化、Beatrobo..かわいい系(たまごっちをよく研究しているという事)と特に日本が強い分野を、そうした習慣がない地域に持って行く、という考え方。
ITの分野では、先進地アメリカで流行ったサービスをいち早く日本に持ってきて成功させる「タイムマシン経営」という言葉があり、Yahoo! Japanはそれを上手くやってきた会社とされているが、そうではなくて、他でも流行るであろう文化・習慣を、それがまだない場所に持ち込む、という考え方。

*伝播の方法論
コンペンションで発表すること。大勢の人が集まる場所で素早いフィードバックが得られる。

例えば、肌の写真をとるBeautecamは黒人の写真をとるとすべてシミと認識してしまった。そこで、対応版を開発。
Beatroboでは、iPhoneにつけるガジェットを開発しているが、当初1000円で考えていたが、アジアでは高すぎる。アジアでも、シンガポール、マレーシア、インドネシアではそれぞれ価格感が異なるなど。

ベンチャーでは信頼できる現地パートナーと組む事も重要。

コンペンションで手応えをつかむ → パートナーと組む → 現地に乗り込みコミットを強める
というような段階を踏む形がいいのではないか。というお話

*海外展開の考え方
アジアが狙うべきマーケットであるというのは共通認識。
最先端をシリコンバレーで学び、日本で開発し、アジアに売りたい(ChatWork)
欧米でブレイクさせた後に逆輸入という形で展開したい(Beauticam)

*画面設計の考え方の違い
日本は鮮やかな色に慣れている。地下鉄の広告など。日本人がみると、アメリカはもっと地味に見えるが現地の人に取ってはそれが目立つ色という認識。だから、色のチェックは日本版の時からやっている(ChatWork)
ミニマニズム。どれだけ情報を少なくするか、が大切。

■その他
*ガジェットで参入障壁
カメラレンズ(Beauticam)、ユーザー情報を持たせたかわいい端子(Beatrobo)

*強み
すべての企業について聞けたわけではないが、画像解析技術のBeauticam、
つぶやかれた文章を分析して、感情を読み取る言語解析が強みのFeel on!
Amazon社員が立ち上げたPeatixは、顧客対応重視が強みということで、それぞれに違いがあって面白い。

この他、大阪の会社、「人間」(会社名です)、「トンガルマン」(これも会社名)、「つながる科学研究所」のプレゼンもとてもユニークで面白かった。

こんなイベントを準備してくれた主催者に感謝。
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by taiji_nakao | 2012-07-01 11:33 | 参加したイベント
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