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2005年 08月 02日
FSC
 今日は、森林認証のFSC の認証機関である、アミタ株式会社の持続可能経済研究所のセミナーに参加。

 今年7月に設立したところで、始まったばかりのところ。所長は京大の先輩。
御苑の西にあり、町家を改装した造りになっている。

 持続可能な林業経営と地域社会ということで、今年認証を受けたばかりの「かが森林組合」の事例。3000人を越える所有者をまとめて、取得した。

 森林認証の意味は、
 総合的な経営改善効果と新たな協働関係の創出にあるという指摘は、非常に的を得ていて、また解説もわかりやすい。

 経営改善効果の説明に使っていた、IPPO(Inovation Pross Planning Opportunity) いっぽ 効果、「変革プロセスを計画する機会」を得て、大きな変革につながる小さなIPPOを踏み出すことができる、というのもわかりやすい。

 森林認証というと、「差別化」「付加価値」と考えがちだけど、実際はそうではない。消費者意識が欧米に比べれば低い日本では。日本で初めてFSCを取得した、速水林業でも話を聞いたとき、変革の手段という位置づけと語っていた。

 費用はずいぶんかかるというから(初めに300~400万、5年ごとの更新にも同じくらいかかると今日確認)、これは大企業であるゆえ可能なんだなとそのときは思った。
 しかし、広域合併している森林組合なら、そういう大企業になりうるし、そういう事業体はたくさんあるわけですね。

 また、経営理念を練り直していて、これを読んで、究極の目的は、「たくさんの命が育まれる美しい森林」と「豊かな生活空間」とあり、この森林と生活というのは、百年の会でリーフレットに載せる解説の文章を練って議論したときも行き着いたところであり、いくらかの違いはあるにしても目指すところはこうなんだろうなと感じる。

 持続可能経済研究所は、農林水産業のコンサルのみを仕事としている。

 セミナーの後は、ビールありの座談会。刺激をたくさん受けて、帰る。

 
by taiji_nakao | 2005-08-02 01:20 | 山と木材のお話
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