2006年 04月 04日
英語教育を、小学校で、という話が進んでいるようです。
これを、Continental Breakfastさんが取り上げていて、 ********* Commented by taiji_nakao at 2006-03-29 23:04 x (本当は必要だけど)必要性を感じないのが、英語が伸びない一番の理由だと思います。先生も普段使うことがない、親もその周りの大人も。この状況では、いくらはやくから英語を教えても、何も変わらないと思います。 Commented by cobenhavn at 2006-03-30 00:33 taiji_nakaoさん なるほど。でも徐々に変わりつつあるようにも思いますけどね。必要性を感じない、というのなら、国語や算数も子供たちは感じないまま学習しているんじゃないでしょうか(^^;) Commented by taiji_nakao at 2006-03-31 02:06 x 確かにそのとおりですね・・・ ********* というやり取りをして、また、考えてみました。 まず、 >必要性を感じない、というのなら、国語や算数も子供たちは感じないまま学習しているんじゃないでしょうか(^^;) はそのとおりだと思います。 そして、もし、国語や算数にも、英語で言う「会話が成立する」というような実践的な尺度で評価してみれば、やはり、子供は感じないまま学習し、身に着けていないという結果になると思います。 例えば、論理的に議論ができる、とか、グラフからその背景を読み取るなどの評価をすれば、「ちゃんと小中で教えたはずなのに」できていない子供はたくさんいるでしょう。 *** でも、もちろん、それでいいわけではなく、まして、小中の授業が無駄なのでもなく、よりその状況を改善するために教育というものが存在しているのだと思います。 で、英語の話ですが、はやり、必要性を感じないんですよ。 実際、僕も本当に英語が話せなきゃ、どうにもならない、とは感じていないです。 外資系コンサルの社員でさえ、英語ぺらぺらという人、あんまりいないみたいですし。 もっと、「どうして英語を小学校で教える必要があるのか?」 を突き詰めるべきではないでしょうか? 小学校ですべての生徒に教え、しかも会話を重視するなら、一般的日本人はみんなある程度の英語を話せるようにしたい、と考えているわけなのでしょう。 それはなぜなのでしょう? 外大に行っている弟が言うには、外国人労働者の問題が大きい、と。彼らは日本人とコミュニケーションできないゆえに孤立している、と。 あとは、ぱっと思いつくところでは、日本が観光立国を目指すなら、それは、英語が話せたほうが、英語圏から来る人および、ますます増える英語を話す外国人にとってありがたく、需要がありそうです。重 ここで、私はちゃんと事情を飲み込んでいないので、もっと重要な理由を忘れているかも知れず、となれば、こんな理由を書いていることが、のんびり屋なのことを証明しているものなのかもしれません。 が、何が問題なのかはともかく、 何かの問題を解決したいがために、 「一般的日本人みんなに英語を話せるようにする」 という目標がでてくるのであるというところをもう一度確認する必要があります。 英語を話せることは、手段であって、目的ではない。 そして、現状をみるに、それがどんな目的であれ最初にすべきことは 「小学校での、英語導入ではない」 と思うのです。 今、小学校は週休二日制と総合学習の延長で、どんどん授業時間の削られているのです。これ以上、現場を苦しめるのは、極力避けなければ。それに、財政だって大変な時代なのに。 * では何を最初にすべきと思うの、と言ったら、それは、 その目的とする、解決すべき問題に、学ぶ本人が気づくことに他なりません。 例えば、 外国人労働者は日本人とコミュニケーションできないゆえに孤立している、というところが一番解決するべき問題だとします。 この場合、日本人はまだ困ってないんですよね。 あるいは、このことが引き起こす問題には遭遇しながら、原因に気づいていない。 が、例えば、孤立していけば、当然精神状態も不安になり、犯罪に走る確率も増えるということも考えられます。 しかし、こうした問題に直面しても、 「それは、彼と私たちがコミュニケーションできていないことが原因なのだ」 と思って、英語を勉強しだす人はまずいないでしょう。 英語が必要なことに気づかせることこそ、一番先にやるべきことなのです。 いきなり、(しかもろくに英語を話せる教師もいない状況で)小学校で教えるはじめるというのは、 エクセルをうまく使える社員が少なくて困っている会社が、分厚いエクセル入門書を社員全員に配布するようなものです。 そして、昇給の際ににその入門書から問題を出して、一定の点が取れることを必須にしますか? 会社はお金を、社員は時間を、どちらも貴重なものを投資して、得るものは、、 その問題集への回答能力?? ブラックですよね。でも、構図はそっくりな気がします。 例えば、外国人労働者(この表現の響きは悪いですが、これしか思いつかない・・)が多い地域で、こうした人々と、地域の人が集まって、共通の関心ごとにテーマにしたワークショップを開くとか。コミュニケーションがお互いにとって重要なのだ、ということに気づけば、そこで言葉が通じないことの損失に思い至るはずです。 そういうことが先ではないかと。 * : * : * しかし、感受性豊かで物覚えもいい、小さいときから教えることに意味があるだろう、という意見もありそうです。 が、私はあまり関係ないと思います。 なぜなら、学校で「英語は大切です、これから絶対必要です」とか言って、英会話の授業をやっても、家に帰ったら、両親、兄弟、親戚、近所の人、みーんな、そんなことも考えず、 「英語、うん、必要だよね。がんばって」 っていう態度なんですから。 たとえ、感受性豊かで、物覚えが早くて身に着けたことも、すーぐ、忘れてしまうでしょう。 と、思うのですが。どうでしょうか?
by taiji_nakao
| 2006-04-04 17:33
| 考え事
|
リンク
カテゴリ
お勧めの本 にっき エッセイ 料理 参加したイベント 考え事 山と木材のお話 ひと 散文 就活 本を読んで考え事 ぷろぐらま 備忘録 学習する組織 ITのこと 短歌 イベント告知 コミュニティ 物語を生きる 以前の記事
ブログパーツ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||