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2006年 07月 07日
高橋歩
以前、このブログで、こんなこと書いたら、

***
 ここで、僕のお気に入りの高橋歩の「LOVE&FREE」より引用。




 ただの「HOTな虫けら」でいたい。
ずっと。

***

こういうコメントがついた。

Commented by 島人 at 2005-05-18 11:34 x
外の人って本当に無責任だね。

池間島で島民を騙して入り込もうとしたときは追い出したけど、
ビーチロックハウスでは相変わらず夜遅くまで騒ぐイベントを行う・・・
米軍基地と同じ厄介者。

いいかげんにしてくれ。
どこまで沖縄に迷惑かけりゃ気が済むんだ。
嘘だらけの日記を書くんじゃない。
都合が悪くなった部分を書き換えて誤魔化すんじゃない。

沖縄の嫌われ者よ。
さっさと出て行ってくれ。

*****

この書き込みをした人は、おそらく第三者の自己満足系の(だって、おそらく検索してこのサイトを見つけているのだもの)人物だろうけど、でも、火のないところに煙は立たぬと、こないだ、久しぶりに高橋歩を検索してみた。

そしたら、ずいぶん、ひどいみたいです。(参考)

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高橋歩は、「コトバ」を写真と一緒につづった本を何冊か出している。
彼は世界を放浪したことがあって、その体験が元になっている。
こうした本は最近増えている気がするが、その中ではピカイチだと思う。
彼の、「ラブ&フリー」を初めて手にしたときは、ちょっとした衝撃だった。
書いていること、一つ一つがすっと共感できた。

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彼のコトバは、例えば冒頭のように、大きな夢を語り、
やれるぜ! やろうぜ!! 
というテンションで貫かれる。

確かに、そのまま突っ走れるような気持ちになるときもある。
そして、そうやって生き抜くことができる人もいるのだろう。

私の場合、このノリでは、4ヶ月しか持たなかった。
そして、人間、そんなにエネルギーを発散し続けて生き抜くことは難しいよ。
と思うようになった。

この春に、岩本悠という、彼と似ている人物の話を聞いたけれど、
ようするに、「できるぜ!人間もっとできるんだ!エネルギーを開放しようぜ」
(文字通り、このようなことを言っていた)
という内容だった。

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こうした人たちは「ゲイジュツカ」なのであり、
なかなか動き出せない人たちの背中をおし、まず最初の一歩を踏み出すためのお手伝いをしているのだ、と思うようになった。

みんながゲイジュツカにはなれないけど、確かにやってみると、いろいろ見えてくるものだ。
その先、彼らのコトバを鵜呑みにした人は苦労するだろうけど、それも人生。
彼らは、最初の背中を押す役割なのだ。
と。

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高橋歩は、日本に帰った後、沖縄で「アイランドプロジェクト」というものを企画していて、フリースクールやサンゴ礁の保護、自給自足を謳うエコ村のイメージだった。
でも、現状は、なんか違和感がある。ってか、これは単なるリゾートでは??

そして、最初にあげたリンクの記事を読むに、ずいぶんずさんな運営のようだ。島民が600人しかいない島で、400人が反対に押しかけるとは尋常ではない。

そして、結局最初の予定地からは撤退するのだが、その際にポスティングしたビラを、なんと住民の反対の具合で2種類に分けて配ったというのだから、これは信じがたい。
第一に、そのようなことをできる精神が信じられない。
第二に、ばれて、いっそう信頼を失うことを予測できなかった稚拙さが致命的だ。

そして、ボランティアスタッフも募集しているが、こんな運営体制の元で働く人が哀れでならない。例えば、このポスティングをした人たちって・・・

**

しかし、怖い。

楽しくやろうぜー っていってて、
でも(自分達は社会に役に立っている、意味のあることをしている)と思っている若者の集団が、
(このまま行ったら、島が、故郷が破壊されてしまう)と島民を本気でおびえさせた。

しかも、そのリーダーを自分は一度、心から共感していた。

しかも、「とにかく楽しいことが大事」とか、
「飲食に傾いていった」というくだりは、某団体でその傾向がないともいえない。

まあ、この某団体は地元とはいっそう関係は深まっている傾向にあるので、まさかまさかですが。。

記事を読むに高橋氏は、ろくに地元の人と対話もせずに、「だから村民は、、」と捨て台詞を吐いている。
彼は、「いいことをしようとしている自分」「古い体質で、新しいことをすぐ拒む地元」
という構図を心から信じているのだろう。

思い込みとは恐ろしいものなのだ。。

**

でも、「ラブ&フリー」、「人生の地図」はお勧めですよ。
ゲイジュツカの作品と、その人の生き方は必ずしも一致しないですから。。

でも、残念。
今まで自分の知らない人たちと、どんどん広がっていって大事を成せたはずの人物が、
自分を賞賛しかせず、短期的な欲望を満たす人たちとどんどん身内へ狭くなっていたのだろうなあ。。と勝手に、かってだけれど、想像する。


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by taiji_nakao | 2006-07-07 00:05 | 考え事
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